外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|値動き反転をドンピシャ当てる「MACD」の取引精度を上げる方法】
MACDは期間の異なる移動平均線の間隔の拡散や収束を示したもので、値動きの反転をいち早くとらえる貴重なテクニカル指標です。MACDとその移動平均線であるシグナルのゴールデンクロス・デッドクロスは、実際の売買にも使える最もポピュラーなシグナル。レンジ相場の続くドル円の売買などに非常に威力を発揮します。その精度をさらにアップするための着眼点をお教えしましょう。
佐藤正和さんプロフィール
さとう・まさかず。邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。その後、年間取引高No.1を誇る外為オンライン・シニアアナリストに。通算20年以上、為替の世界に携わっている。ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」、ストックボイス「マーケットワイド・外国為替情報」に出演する他、Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
値動きの反転をいち早く察知するMACDのクロス。その勝敗をドル円で検証
中国・武漢市から世界中に広がった新型コロナウイルスは予期せぬリスクとして為替市場にも大きな影響を与えています。米中通商交渉第1弾の合意で、年初110円台を突破したドル円は日本の感染者数増加による「日本売り」で112円台まで上昇。コロナウイルスが世界的に蔓延するとリスクオフの流れから107円台まで下落。現状、109円台に位置する200週移動平均線がドル円の抵抗帯・支持帯として機能しています。リスクオフなのに円安という異例の流れで、200週移動平均線を上抜ける可能性もあります。しかし、感染病蔓延による中国経済の減速やサプライチェーンの混乱が続けば、春先にかけて1ドル106円割れを試す展開も考えられます。
先月の200日移動平均線に続き、本連載では今後、数回にわたって、為替市場の未来を見通すためのテクニカル指標について解説していきます。
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