荒野浩の相場を極める相場を楽しむ|第4回[荒野浩]
荒野浩さんプロフィール
1971年日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社後、調査部でアナリスト業務に従事。米国勤務を挟み一貫して、日本株の情報・市場分析を行う。1996年に運用会社(現アセットマネジメントOne)に転籍、調査部長・運用部長を経て、常務取締役投信運用本部長を歴任。2012年に退職。その後はTV、ラジオ出演などで活動。日本株を中心とした市場分析の経験は半世紀に及ぶ。
メルマガ:https://www.gogojungle.co.jp/finance/salons/8812/
※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
今月号では「記録に残る」下げ相場を演じている東京株式市場に現れている現象、株価騰落を左右している株価変動性(ボラティリティ)の実態、そして歴史的な低水準に落ち込んでいる騰落レシオに焦点を当て、株価の現在地の見方について概観したいと思います。
記録に残る下げ相場
いくつかの指標で、10年に1回あるかないかの現象が相次いでいます。しかも、それらは全て底値圏でしか出現しないデータです。列挙すると、①新安値数が1000超え②20日平均に対するマイナス乖離率10%以上③騰落レシオ(20日平均)の50%割れ④20日で算出の(騰落レシオ+RSI)の80割れ⑤株価純資産倍率(PBR)1倍割れ—などです。
これらのデータから株価は底値圏に届いていると判断されますが、2月末から下向きに転じた1年移動平均線(2万1969円)を下回っています。下向きの長期移動平均株価の価格支配力は強く、底値圏での推移が長期化する懸念も拭えません。そこで上述したデータの詳細を見ていこうと思います。(データは3月19日時点)
このページは有名トレーダーの記事&動画でFXを学べる定額制サービス「マネーアップ」のコンテンツです。
続きをご覧いただくにはマネーアップへのご登録が必要になります(詳しくはバナーをクリック!)
日本で唯一の月刊FX専門雑誌「FX攻略.com」公式サイトはこちら
よろしいですか?