金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第6回[YEN蔵]
YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
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ブログ:YEN蔵のFX投資術-ドル、円、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルで世界に投資
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※この記事は、FX攻略.com2020年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
市場は悲観から楽観に
2020年3月の市場は非常に高いボラティリティで、大きな変動となりました。ドル円は月間では0.46%の下落(オープンからクローズまで)でしたが、高値と安値では9.75%の変動でした。
対ドルで一番変動の大きかった(高値~安値)通貨は豪ドルの18%で、その他ではNZドル15.67%、ポンド13.95%などが大きく変動。対円では豪ドルが16.54%、NZドルが12.69%、ポンドが10.94%の変動幅となりました。意外に動いていないユーロドルは7.8%で、ユーロ円は4.21%。ドルの強さを示すドルインデックスは0.85%の上昇、変動幅は8.5%です。
各国で新型コロナウイルスの感染拡大が進み、そこからロックダウンなどの経済活動の停滞が始まりました。経済が大きく減速したことは、3月の経済指標で確認できます。経済が減速することは当然予想されており、先進国の中央銀行のほとんどが0%近辺まで金利を引き下げた上で強力なQE(資産買い入れ)と短期金融市場での大量の資金供給を行いました。そのことに関しては前号までに書きましたので、確認していただければと思います。
金融市場は実体経済より先に将来を織り込みますから、これらの強力な金融政策と財政政策によって市場は急速に悲嘆から楽観に傾きました。株価は急落から反発、ドルは急騰から急落、円高から円安と大きく変動しました。
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