【無料全文公開】トラッキングトレード入門|第18回 ユーロ高継続で、1万1348.3pipsの利益達成!![斉藤学]
斉藤学さんプロフィール
サラリーマンをしつつ、独自の手法を開発したFXで短期間に爆発的な利益を獲得。その経験を基に、書籍やDVD、記事執筆、セミナー講師など、多方面でFX情報を配信中。著書に『マナブ式 FX トラッキングトレード入門』(実業之日本社)など。
公式ブログ:https://fxblog1.com/
※この記事は、FX攻略.com2017年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
2017年の主役はユーロ!?
今年も残すところ3か月ですが、「2017年の主役はユーロ」といっても良いほど、ユーロの値動き・注目度が高まってきました。3月13日からトラッキングトレードで運用しているユーロドル(ロング)も、下に掲載している通り、8月10日時点で順調に利益が伸び、+11348.3pips(利食い11772.4pips−損切り424.1pips)となりました(図①・②)。
【7月14日~8月8日のトラッキングトレードの約定履歴 (ユーロドル12時間足)】利食い 2593.1pips(利食い10pips×約259回) ▲(緑)新規(買)▲(ピンク)決済(売)
3月13日~8月10日のユーロドルの実績 +11348.3pips(利食い11772.4pips- 損切り424.1pips)
3月にスタートして、約5か月ほったらかしで、+11348.3pipsの利益を上げているので、トラッキングトレードがいかに優れているかが分かります。
7月20日(木)に行われた欧州中央銀行(ECB)理事会では、これまで行ってきた量的緩和の縮小(テーパリング)について議論されました。ドラギECB総裁は記者会見で、インフレについては抑制的としながらも、「ECB理事会はテーパリングに関し秋に決定を下す」と発言、これにユーロが強い買いで反応しています。テーパリングとなれば、ECBは債券購入額を減額していくことが予想され、それはユーロ利回りの上昇につながるので、ユーロ高が続く可能性も高まります。
チャートを中・長期で分析する
今回は、今年の1月2日から続いてきた上昇トレンドはどこまで上昇するのか確認し、出口戦略を考えてみたいと思います。そのためには中・長期的なトレンドを確認する必要があります。テクニカルチャートはこれまで通り平均足を使いますが、日足ではなく週足で分析します(図③)。
まずはMACDを見てみると、今年に入りゴールデンクロスが発生、トレンドが変わったことが確認できます。その後は順調に上昇、直近のレジスタンスラインであった1.1400~1.1500の価格帯を上抜けると上げが加速し、上昇トレンドが続きました。FXブロードネットのチャートでは、画面左上にラインツールがあり、チャート上でドラッグすると線が引けるので、直近の高値や安値を結んだ線を引いてみると、分析しやすくなります。
今回紹介したような節目となるレジスタンスラインは、いったん上抜けると新規の買いに加えショートポジションの買い戻しも加わるため、トレンドが加速する傾向があります。実際、あっという間に+300pips上昇したのですが、それではユーロドルは一体どこまで上昇すると見れば良いのでしょうか?
その分析を行うため、今度はさらに長期で月足にしたチャートを見てみましょう(図④)。すると、2005年から2014年の長期間、1.2000~1.2200でサポートされていたことが分かります。ということは、この価格帯が非常に意識されているので、ユーロドルの上昇が継続してもこの価格帯で上値を抑えられるのではないか、という予想が立ちます。そのまま買いが継続する可能性もありますが、過去に意識された価格帯では利食い売りが出やすいため、これまでのような勢いはなくなると思われます。そして、レンジ相場が形成されてもトラッキングトレードなら、多くの利益が得られます。もちろん予想したトレンドと全く逆の方向へ進んでしまった場合は損切りが発生してしまうため、早めに対処するようにしましょう。
しばらくはユーロドルのロングで問題ないとはいえ、1.2000~1.2200の価格帯は抵抗が強いと思われます。この価格帯を上抜けできない場合には大きく反落する可能性も高いため、いったんトラッキングトレードを停止した方が良いでしょう。
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