図南鵬翼(となんのほうよく)[森晃]
森晃さんプロフィール
エコノミスト。シンクタンク(アメリカ合衆国)に所属。専門分野は、為替政策、金融政策、マクロ経済政策、金融規制。市場関係者、金融当局者、政策当局者と交流し、多方面から為替の動向について分析を行っている。
※この記事は、FX攻略.com2020年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
米国の理系学部生における4年での卒業率はとても低い。そのため、卒業式での理系学生の感激は他の学部生以上である。筆者は個人的に、日本も米国のように工学部や理学部の学生は一定水準の基準を満たせなければ留年させるか他学部への転部をさせるべきだと思う。
日本PTA全国協議会は、新型コロナウイルスを契機とした「9月入学」について、学校現場や家庭などに大きな負担を与えると指摘している。しかしながら、グローバル・スタンダードという視点から見れば、9月入学は日本の学生も多くのメリットを共有できるため実施すべきである。英語の入学試験に関しても、「英検」といった世界基準として採用されていない試験は廃止し、「TOEFL」「IELTS」など世界基準として採用されている試験で英語の実力を測定すればいいと思う。
さて、読者の皆さまは「図南鵬翼(となんのほうよく)」という故事成語をご存じであろうか?「極北の海に鯤という巨大な魚が鵬という鳥に化け、大きな翼で羽ばたき九万里もの高さまで空高く舞い上がり、南の果ての空まで行こうとした」という『荘子』の故事に基づくものである。この故事成語の意味は、大きな事業を成そうとする志や計画を意味する。こういうときだからこそ、学生諸君に贈る言葉としてふさわしいと筆者は個人的に思う。
このページは有名トレーダーの記事&動画でFXを学べる定額制サービス「マネーアップ」のコンテンツです。
続きをご覧いただくにはマネーアップへのご登録が必要になります(詳しくはバナーをクリック!)
日本で唯一の月刊FX専門雑誌「FX攻略.com」公式サイトはこちら
よろしいですか?