【無料公開】沼観測部隊がジャングルの奥地でNEM/XEMを追った!
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ヌマメーターがXEMチャートにおいて何かを知らせたがっているようなので、少しよく観察してみました。
ヌマメーターは長い期間での相場変動、トレンド転換を観察するために利用してきたものです。2017年の暗号通貨バブルもしっかりとその兆しを捉えていました。
今回も暗号通貨人類へのメッセージを伝えようとしているのでしょうか?
我々はその謎を解き明かすべくジャングルの奥地へと向かいました。
XEMUSD/POLONIEX
まずはこちらを見てみましょう。XEMチャート全体の様子です。ヌマメーターは過去1年のデータから描画されるので、最初の1年は何もありません。今回注目してもらいたいのが赤い〇のところになります。簡単に言うと「これから飛ぶかもしれんぞ?」というシグナルになります。
ちなみに最初の赤〇が2017年バブル前の最初のシグナルですが、ヌマメーターはその後にどれくらい飛ぶのかどうかはわかりません。例えば、1と2と3地点ではヌマメーターの緑が水色部分までブチ飛んでますが、価格上昇は1や2と3では全然違います。
ここでヌマメーターが示すエリアはこんな風だったことを思い出しておいてください。
では赤〇のところについてよく見てみます。ヌマメーター観測史上、今回4回目のシグナルが出てることになります。
1~4すべてに共通するのが、まず沼から地表に出た後のことであるのと、30のライン=対流圏にまでヌマメーターが上昇していることです。実際の地球の対流圏の上部にはジェット気流が流れてるので、このヌマメーターでも対流圏を抜けると価格が「宇宙に向けて」飛躍的に上昇する期待が持てる…という感じです。
1(2017年2月)の時がその威力が最も発揮されたところで、特にもう説明はいらないかと思います。
問題は2(2019年6月)と3(2020年2月)の部分でして、沼抜け後価格の上昇反応はあったのですが、いずれも対流圏をブチ抜いて宇宙にいくまでもなく失速して沼戻りしています。
そして、今回の4(2020年7月)ですが、その2と3とは状態が明らかに違う点があります。いつも使っている1年MAと6ヶ月MAを走らせてみます。
2も3も、明らか過ぎるほど明らかに6ヶ月MAが1年MAを上回ることができてなかったのです。価格自体はそれら2つの平均線を越えてはいますが、いわゆるダマシのようなもので、それ以上勢いよく上昇することができなかったのは「準備不足」だったのかなと思わされます。まだまだ暗号通貨氷河期の真っ只中で。
そして今回巡ってきた4、見にくいので拡大図を差し込んでますが、実はこれ、さらに見にくいです。
ヌマメーターが対流圏に入った日(30ラインを越えた日)がこの赤い点線の日ですが、1年MAが0.04414332ドルで、6ヶ月MAが0.4426437ドルで僅かに6ヶ月MAが抜いてゴールデンクロスがちょうど成立してるのです。翌日12日はよりわかりやすくなってますね。
よって、2及び3と4の違いは、6ヶ月MAが1年MAを越えてゴールデンクロス済みなのかどうか?の違いでした。
では1の時はどうだったかというと、
はい、完全に6ヶ月MAが1年MAより上を走ってます。この時は今と比較して過去データが少なく1年MAの重みも今ほどではなかったとは言え、良い状態は揃っていたことになります。1が成立した後の価格はご覧の通りです。
今回、同じような良好な状態で4を向かえたことで、明日からさらに価格上昇していくことになるでしょうか?2と3に比べると1寄り状態なので、期待は持てるのかなと思っています。
ついでに1ヶ月MAと、普段は使いませんが、3ヵ月MAと2年MAも走らせて状態を見てみました。
価格が勢いよくかつ長期的に上昇(あるいは下降)する前というのは、平均線が一か所により集中していきます。このように、1ヶ月~1年MAが時を重ねる毎にギュッと集中しています。これはなかなかあるようなことではありません。2年MAとの乖離もだいぶ詰まってきてます。
価格が底値圏内でモジモジしてるので、次は上昇だろうがよ!と見てしまうのですが、10割その目線になるのではなく、何割かは「下降方面になっちゃうかもしれない」というのは残しておくべきです。何事も起こり得るので。
ジャングルの奥地にあるものとは?
ここからはただ私が思ってるだけのことですが、2017年の価格大高騰って「仮想通貨という市場取引可能な新しいお金のようなもの」としてのムーブメントに過ぎなかったと思うのです。技術革新だ、革命的テクノロジーだと言われてはいるものの、社会実装されたケースはほぼ皆無でした。
仮想通貨のキングであるビットコインも「お金」として使いたくても使えるところは身近にほとんどなかったですし、何かの対価としてビットコインを稼げる/貰えるということもほぼなかったです。未だにそうです。
ただ単純にどの銘柄も「仮想通貨という市場取引可能な新しいお金のようなもの」として差益獲得に市場が勝手に暴走し、いろんなプロジェクトが乱発(ICO)し、それに大衆があれやこれやと惑わされているうちに勝手に弾けただけけなのです。
しかし、これからは本質的な価値が問われて、流れが変わってくることでしょう。
私が思うに、その仮想通貨いや暗号資産が、どんな資産なのか?どこで何のために使われている資産なのか?が問われてくると思います。
それでようやく期待値が「仮想通貨という市場取引可能な新しいお金のようなもの」から、「暗号資産という市場取引可能な実用性を伴った資産のようなもの」にシフトし、その具体的な形が見えてくることで、ようやく冷静で一過性ではない投資需要が高まってくるのではないか?と日々胸の高まりが強くなってきています。
で、その結果、送受金がクソ便利なので「決済手段としても使えるやん需要」も後付けで高まればいいんではないかと。
ビットコインであれば基本はお金なのですから、身近な決済手段としての利用機会が高まる必要があるので、そこはちょっとまだ大変かもしれません。投機需要はバリバリあると思います。
では、「スマートアセットブロックチェーン」であるNEMはどうなのか。あ、Symbolに変わりますので、Symbolはどうなのか。
シンプルです。
Symbolは事業体(大企業も中小企業もベンチャーも)による導入、さらに既存企業による導入を狙っています。
事業体にアセットを発行してもらうことでブロックチェーンを有用に使ってもらうのです。
「アセット」とは「資産」です。
どんな資産なのかは事業体が考えることですが、その用途は多岐に渡ります。STOに比較的容易に利用できるようにも設計されてますので、どこのかの国がデジタル証券という資産をSymbolブロックチェーン上で発行するかもしれません。
そういった事業体がどのような形でSymbolを利用するのか?を見ていけばいいでしょう。覚書(MoU)や「採用予定ネタ」ではなく、実際にブロックチェーンを使った事実を見ていくのです。事業体の利用が多くなることによって、その資産価値が高まるのが自然流れのはずです。
Symbolが死んだら困る事業体が次々に増えればいいのです。
つい先日、リトアニア中銀がコレクターズコイン「LBCoin」をNEM上で実際に発行(Symbolにも移行されます)しました。これはコレクターズコインとはいえ、一国の中央銀行が発行した世界初のデジタル通貨(CBDC)であり、NEMブロックチェーン上で発行された暗号資産であり、このことは明らかにその事実を歴史とパブリックチェーンに刻んだことになります。
その新たに発行された暗号資産(ここではLBCoinのことになりますね)の価値を保つのが、プラットフォーム上の通貨になります。NEMならXEM、SymbolならXYMです。
しかし、面白いことに大衆はまだこの歴史的な事実に基づいた価値にきっと気付いていません。気付いてないというか無関心なのかもしれません。
あれだけ熱狂した大衆は「仮想通貨という市場取引可能な新しいお金のようなもの」に狂っていたので、氷河期に氷漬けられたことも重なって、「暗号資産という市場取引可能な実用性を伴った資産のようなもの」にまだ価値を見出せてないのかもしれません。
大きな波は小さな波の連なり、巨大な森は小さな木々の集まり、といったように、相場もフラクタルな構造になっています。
トレンドを形成するにも、イノベーターやアーリーアダプター、アーリーマジョリティ(イノベーター理論でググって下せえ)…というのが連なり、それもまたフラクタルな構造になっていますので、もしかしたら「暗号資産」というような価値形成においては、今はまだ我々はイノベーター段階にあるのかもしれません。
だからこそまだ気付かないし、それに気付いてこのジャングルを迷走し続けてる私たちはもしかしたらムヒヒ…
時間は掛るかもしれませんが、たぶんきっと、目指す先で私たちが欲する理想は見つかりそうな気が強まってきました。
ジャングルからは以上です!
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