FXと人|Vol.6 川崎ドルえもんさん
ファンダメンタルズやテクニカルといった各種分析や、自動売買、システムトレードといった運用方法に目を奪われがちですが、FXの本質は人間と人間の関わり合いで生まれる価格推移です。分析や運用方法が相場を動かすことは決してありません。どんな相場も、動かすのは無数の人です。この企画では、徹底してFXにおける「人」にクローズアップします。第6回ゲストは、リピート系自動売買の弱点を補う手法「グルグルトレイン」の開発者である川崎ドルえもんさん。FXを始めたきっかけやグルトレが生まれた経緯、そしてグルトレや為替天気予報の効果的な活用方法なども教えてもらいました。
川崎ドルえもんさんプロフィール
かわさき・どるえもん。裁量トレードに限界を感じたことから、できるだけ精神的負担なく、楽して儲けられるシステムトレードの手法を模索。さまざまなシミュレーションを経て、グルグルトレインを完成。
ブログ:http://kawasakidoruemon.com/
Twitter:https://twitter.com/kawasakidoruemo
●聞き手:鹿内武蔵(FXライター)
※この記事は、FX攻略.com2021年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
最初の成功体験が自分を苦しめる呪いに
——FXを始めたきっかけを教えてください。
FXを始めたのは今から9年前の24歳のころです。昔から自分のバーを持つのが夢で、その開業資金を貯めるためにFXを始めました。バーテンダーはとても給料が安く、月給18万円もあれば御の字で、そんな安月給では開業資金が貯まらないと思い、電気工事士に転職しました。電気工事士ならば、いずれ出店するお店のライティングなどの装飾を自分で手がけることができるので、一石二鳥だと思ったからです。ただ、電気工事士も思った以上に給料は高くなく、もらえて24万円程度でしたので、FXで開業資金を貯めようと思い立ちました。
——投資商品はいろいろありますが、なぜFXを選んだのでしょうか
当時、SBI FXトレードのテレビCMを見たのがきっかけです。その後、FXについていろいろと調べていたら「100万円を1000万にした」といったサクセスストーリーがいくつも出てきて、一獲千金が狙えるなと思ったんです。株式についても調べましたが、そういう話はあまり出てきませんでした。
——今振り返ってみて、これは大きな失敗だったという出来事はありますか?
よろしいですか?