FXと人|Vol.7 もちぽよさん
ファンダメンタルズやテクニカルといった各種分析や、自動売買、システムトレードといった運用方法に目を奪われがちですが、FXの本質は人間と人間の関わり合いで生まれる価格推移です。分析や運用方法が相場を動かすことは決してありません。どんな相場も、動かすのは無数の人です。この企画では、徹底してFXにおける「人」にクローズアップします。第7回ゲストは、人気と実力を兼ね備えたゲイトレーダー・もちぽよさんです。勝てる人と負ける人の特徴や効果的な勉強方法、検証の重要性、スキャルピングのメリット・デメリットなど、FXで成功するための秘訣を教えてもらいました。
もちぽよさんプロフィール
FX歴9年目の短期トレーダー。スキャルピング、デイトレード主体の明快な手法でファン多し。ゲイスキャFXの開発者。
●聞き手:鹿内武蔵(FXライター)
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
早く上達するために必要なのは検証作業
——まずはFXを始めたきっかけを教えてください。
サラリーマンになるのが嫌で、いろいろな副業を探していたところ、たまたまテレビでやっていたFXの番組を見て、これならいけると思ったのがきっかけです。FXと株どちらをやろうか迷って、株の方が難しそうだったのでFX一本でいくことにしました。
——初心者のころを振り返ってみて、「これはやってしまった」という大きな失敗はありますか?
最初は5万円ほど入金したのですが、すぐに飛ばしてしまい、また数万円入金して、それもすぐに飛ばす…みたいなことを繰り返していました。また、1日中ずっとスマホのチャートに張りつき、意味のないトレードを重ねて大負けすることも多かったです。どちらも初心者にありがちな失敗ですね。その当時はちゃんとした手法が確立されておらず、「もう上がりそう」「そろそろ下がりそう」という値ごろ感のみでトレードしていたので、負けるべくして負けたという感じです。本当に何の根拠もないのにトレードをしていました。
——今のスタイル・やり方にたどり着いたきっかけがあれば教えてください。
投資スクール系の会社で働き始めたことをきっかけに、FXへの取り組み方や考え方が大きく変わりました。既にその会社は辞めてしまっていますが、その当時にプロトレーダーの方と交流することがあり、検証の大切さを学びました。それを機にちゃんと検証をするようになり、勝てるコツみたいなものがだんだん分かってきて、今のスタイルに行き着きました。
プロトレーダーの方々は自分の負けたところ、勝ったところのデータを全部とっていたので、それを試してみたんです。実際にデータを取っていくと、「こういうときは負けやすいからトレードしない方がいい」とか、「こういうときは勝ちやすいから勝負しよう」という、攻め時と守り時の見極めができるようになりましたね。
——この勉強をしておいて良かったというものはありますか?
よろしいですか?