サンドウィッチ間瀬のマーケットトピック講座|Part1 ドル円
私たち日本人に最もなじみがある通貨ペアといえば、ドル円ではないでしょうか。なじみが深い通貨ペアであっても、その置かれている状況を認識することは大切です。今回は、最近のドル円のトピックを解説します。
※本記事内容は、執筆者の見解に基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
インヴァスト証券 サンドウィッチ間瀬
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。銀行で金融商品営業に従事し、その後、為替ディーラーとしてインヴァスト証券に入社。現在はマーケティング部にて、投資の楽しさを世に広めるための活動を行っている。「金融に関しての質問なら即座に答えてくれる」とちまたで評判で、自身も誰からも頼られるアニキ的な存在になりたいと日々精進している。
また、同僚に「よく飽きないよね…」とあきれられるほどのサンドウィッチ好き。常にサンドウィッチ片手に業務をこなす。さらに毎日、就寝前に翌日分のサンドウィッチを自ら作り、そんな家庭的な一面がチャームポイントだと勘違いしているロマンチストでもある。
Twitter:https://twitter.com/sandwich_market
もはや死語?リスクオフの円買い
「リスクオフの円高」、これはリスクオフの際に日米の株価が下落すると共に、ドル円相場が円高に推移するような局面において、その理由づけで使われた言葉です。「リスクオフ=円が買われる」という方程式を、まるで「九九」を暗記するように、投資家たちは頭に刷り込んでいました。しかし、実は最近そのリスクオフの円高が機能しない相場となっています。
チャート①は、2013年10月から2020年11月までの月足終値ベースでの日経平均株価とドル円の推移です。2013年~2019年半ばごろまで日経平均株価とドル円の値動きには相関があるように見えます。ただ、赤線で示した2019年後半から足元まででは、それらに相関が見られない動きとなっています。同時期に何が起こったかを考えると、やはり「コロナショック」と考えるのが自然でしょう。
よろしいですか?