3.1 債券売りは止まるのか?
※当記事は売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。
ご自身での投資判断をお願いします。
10年利回りの急騰は一旦の落ち着きを見せ月末のリバランスによる買いが目立った。
ダウ、S&P、ナスダックを並べてみるとハイテク株に資金が戻り始め、金融、資源株から資金が抜けアロケーションが目立つ月末となったようだ。
ちらほらと暴落論のような論調が聞こえてくるがまだそれを考えるには早計かと思われる。
少なくとも株式に関しては2番天井で切り下げてからでも遅くはない。
月足レベルで見てみると2月は大きく陽線で引けており、上昇分の約半値戻しを達成したところで止まっている。
いずれにせよ、どこかのタイミングで31500-700程度の水平をリテストすると考えており、そこを抑えられてからの判断で良いのではないだろうか。
下はまだもう少し30700-30500程度まで一旦見込んでおけば良いと考えている。
裏を返せば30500ドルを下回ってくるような状況になるとセンチメントが悪化していると捉えることが出来る。
引け際の売り込みがあったモノのナスダックは踏みとどまり、安値幅も縮小してきている環境と
明暗がはっきりセクターで分かれており、月末の強引さで印象の悪い値動きはしたが、それはそれとして3月の月初を見て行く必要があるだろう。
要はリバランスと捉えるか、投げ売りと見るかの差ではあるが、現在のところリバランスと考えている。
ゴールド
先日配布したインジケーターを見ていた方はひたすら戻り売りをしていたであろうゴールドは落ちるべくして落ちた印象。
実質金利が急騰を始めており、金利利回りが引け際に少し戻しているが期待インフレ率も上昇を切り下げ始め利回りが下がっても実質金利は下がらない状況がまだ続きそうだ。
実質金利の下降のトレンドも終わりを告げたような反発の仕方なのでゴールドは数年単位で売り判断をしていきたい。
最終目標は1500ドル付近で価格レンジ上限としては1960まではまだあると考えている。
短期的にはこれ以上下がるには1760-70のリテストが必要だろう。
現環境下で1800まで戻せるようには考えられず仮にリスクオフになったとしても債券が買われゴールドからは資金が抜けると想定される。
目先、経済回復を眺めており、安い債券を買った方が利回りで儲けられるからだ。
資金退避を考える状況下であれば筆者ならばそうする。
株が上がっても落ち、下がっても落ちるならゴールドは戻り売り以外考える必要がないと思っている。
インフレとは相関せず、実質金利と逆相関するゴールドは緩和があろうがなかろうがドルが増えようが直接的には関係がない。
過去20年そのような相関を見せているので長期見通しを考えるのであれば金資産は処分の段階にあるといえる。
少なくとも実質金利が上り始めている現環境下ではそうなる。
過去5年ほど続いた上昇は一旦忘れ冷静にチャートを見ていく段階にあると注意喚起したい。
為替相場に目を移してみると
よろしいですか?