《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》100年後の豊かな日本のために
おはようございます、松下です。
昨日の夜、書籍
「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
河合 雅司 講談社現代新書
を読み終えました。
少し前に、日経新聞の大きな書籍広告で見かけ、
気になったので買い求めていた本です。
私は株式市場を分析・解説する上で、
日本の生産年齢人口が1990年代にピークを過ぎ、
減少に転じたことは知っていましたが、
それ以上日本の人口変化については
詳細に知りませんでした。
この本を読んで、日本が置かれている状況が
よく分かりました。
その意味でこの本は非常に良い本であり、
読むことを強くお勧めする本です。
本の第1部では、人口減少カレンダーと題して、
本全体の7割を割き、今後の日本の人口変化の様子と、
それにより起こりえる社会変化について解説しています。
この部分は、正直、目を背けたくなるような
内容が続きますが、私たち日本の将来の姿である以上、
目を背けるわけにはいきません。
しかし、第2部がこの本の真のメッセージであり、
力強い希望に満ちた、具体的な提言が、
「日本を救う10の処方箋」というタイトルで語られます。
この種の本は、抽象的な提言や問題喚起に
終わるものも少なくないですが、
この本は違いました。
これからさらに日本が豊かになるために、
何を犠牲にして、何を守るのかが、
具体的に提言されています。
本の中に書かれていますが、
それは一朝一夕に成せるものでなく、
また一部の力で行われるものではありません。
日本国民の意識が変わる必要があり、
そのためには政治や教育、産業や社会も
変わっていく必要があります。
本当に良い本ですので、
ぜひ手に取って読んでみてください。
50年後、100年後、それ以上先の、
豊かな日本のためにと思うと、
お子さんやお孫さんなど、若い人にも
教えてあげたり、紹介したい本です。
そんな本を読み終えて、
未来の日本に希望を持って、
今日、明日と過ごしたいと思います。
よろしいですか?