4.2 相場の見通し
※当記事は売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。
ご自身での投資判断をお願いいたします。
新年度初日となった4.1の取引は大方の予想通り、株高へと触れた。
まだゆっくりとした立ち上がりではあるものの年度末の弱さは鳴りを潜め底堅く推移。
昨日の分析では、過剰流動性相場のようにゴールド高、債券高、株高と書いたので読者の方は相関を見ずに冷静にトレードできたのではないだろうか。
相場における相関性というのは時期においての”主役”つまり牽引役となる銘柄に対しての各銘柄の反応になる。
1月から3月まで相場を牽引したのは金利高で金利が高値を更新するたびにハイテク株は売られ、ドルが買われ、実質金利の上昇から金も売られた。
グロース株からバリュー株への流れも加速し、相場全体を押し上げながら景気回復へ向けけてシフトしてきている。
今年に入っての値動きはコロナ禍渦中の相場から変化が訪れていると言える。
例年4月は再投資の動きもあり、大きなリスクがなければ上がりやすい地合いで今年に至っては金余りもありいつもより顕著に影響が現れると推測している。
後押しとなっているのは年明けから非常に好調な経済指標を指し示す米国。
正直なところ世界全体を見たときに一人勝ちの状態で堅調な経済指標と大規模な財政支出に支えられた巨大なマーケットの米国に資金が集まってきているのが今年年初からの動きになる。
力関係がわかりやすくでやすいのは為替相場だと思うがドルインデックスの堅調さはここに支えられている。
筆者は緩和で通貨発行が多くなるからドル安という安直な発想を記事連載当初から否定してきたがおぼろげながら見えてきたのではないだろうか。
基軸通貨たるドルに関してはそう簡単に力学が決まるものではなく、基軸通貨であるが故にドルは強くあるべきでドルが強いということは米国の経済が健全な状況にあると言える。
振り返ってみれば、直接ドル高、ドル安には言及しないが、パウエル議長もイエレン長官もドル高政策をこれまでのところとってきている。
異常な速度で上昇してきていた米金利をマーケットが気にしていることを理解しつつも”経済成長を元にした上昇”と取り合わず、金利抑制に動く気配すらない。
インフレ事態は気にしているようだが、”ドル高”でもあるので米国内のインフレ率は緩やかだといえる。
この状態に喘ぐのは新興国で、世界全体は確かにインフレリスクに直面しており環境的には世界全体が上向いているというよりもアメリカが上向いており、一度アメリカに集まった資金が世界全体に波及するようなイメージだろうか。
そういった意味でもアメリカの一人勝ちであると言える。
日本においても景気の回復は全く見えず、円安へと向かっており恐らく近い将来にインフレを肌で感じることになるだろう。
何せ円を貯金しておいているだけで日々資産が減っているわけで円を持つのはリスクになってきている。
話が少し逸れてしまったが、雇用統計を控えて相場が様子見になるので本日は少し長い目線、年単位~5年から10年目処くらいの見通しでブレ幅はあるだろうが少なくともバイデン政権である限りの相場見通しを書いていきたいと思う。
よろしいですか?