【マーケット解説】ビットコイン楽観ムード復活。ゴールドを始め貴金属が下落
2021年6月4日(金曜)寄稿 ⇒本稿の賞味期限は6月7日 13:00までです。
■金融市場の最大の関心事は欧米のインフレ(米国経済指標が好調)、諸国のテーパリング
■暗号資産業界の最大の関心事は中国の規制と米国の税制&規制
欧州市場が修正となった。ドイツDAXはかろうじて前日比プラス0.19%を守ったが、英国FTSE100は前日比マイナス0.61%、フランス株価指数のCAC40が前日比マイナス0.21%と下落した。米国株価も冴えない動きとなり、特にナスダック100は-1.07%、フィラデルフィア半導体指数が-1.81%とテクノロジー株に反応した様子。
米自動車のテスラ株は、中国での受注が5月に半減したとの報道で振るわず下げ幅は拡大し、昨日マイナス3%から6月3日の木曜はマイナス5%だった。(キャンペーンなし、こちらのブローカーではテスラCFDの売買も可能。スワップなしのレバレッジ20倍)米ADP雇用統計の結果が予想よりはるかに強かったことで米国の10年債利回りが1.62%台に乗り、それに伴いゴールドが1,870ドルまで急降下した。銅は続落、貴金属のゴールド、シルバー、プラチナも揃って下落した。NY原油は順調。米ISM非製造業景況指数は過去最高だった。
[ソース] Trading View 銅がローソク足、ラインチャートは上からプラチナ、シルバー、ゴールド
本日発表の雇用統計では、1.9兆ドルのパンデミック救済策の影響がどう出たのかに注目が集まる。ドル指数は0.6%の値上がりを見せたことでドル円は久々の110円台である。これは今年3月末~4月初旬の水準となる。ドルストレートはほぼ下落となり、特にNZドルや豪ドルなどオセアニア通貨の減少に関心が寄せられた。
インドの株価指数NIFTY 50は0.73%の上昇で、引き続き過去の最高値を更新中である。気になるニュースとしては、ロシアが国有財産基金(NWF)から米ドル資産を完全に削除し(ゼロにする)、ユーロ、中国元、金の割合を増やすと発表したこと。これを機に世界的にドル外しが進む可能性も考えられる。
暗号資産市場は上向きの展開が継続し、楽観ムードが漂ってきた。SNSではバブル崩壊の記事を冷笑するような内容も見られ、危機感が薄れてきたように感じる。今一度、週末をはさむことからも警戒感は持っておきたいところ。
24時間比で4~6%と順調でビットコインは37,000ドル台、イーサは2,700ドル台である。※10時頃急落。ドージコインは米暗号資産大手のコインベースがコインベースプロのプラットフォームでドージコインの取り扱いを発表したことで上げていた反動で7%程度の下落となっている。
伝統的な金融市場での注目は21:30発表の米国雇用統計である。ここ1~2年のことであるが経済指標や金融政策も特にビットコインの価格に影響を与えるようになってきており、ビットコインが金融商品化してきているのは間違いないであろう。
【トレード妙味のある銘柄】
DAX、NIFTY 50
NY原油
ビットコイン、イーサ
【マーケット解説について知ってもらいたいこと】
・プロトレーダーに焦点を当てた市況の解説
・金融市場を俯瞰しての暗号資産のポジショニング
提供する内容はこの2点で、以下のポイントを考慮して下さい。
これは自分自身で考えないといけません。
①材料が一過性のものなのか
②価格へのインパクトが継続するものなのか
当コンテンツの差異性:金融市場を俯瞰して暗号資産の市況解説をする
差異性とは他の市場解説やマーケット市況と当コンテンツとの違いになります。
※トレーダーは何をトレードしてもよいので、ホットかつ妙味のある商品を対象としてもよいし、暗号資産に妙味がなければ無視をしてもよい。
トレーダーとしての心構え
・「物事が起こってからの解説」は知るだけでよい。予測の力量はトレードの成績に直結しない
・「今、目の前で起きている」マーケットの動きは説明できない
・方向性がわからなくても儲けることは可能
・アナリスト/ストラテジストが「上がる」との説明に対して、戻りや調整局面の利用が可能
・初動は孤独であり、しかし大波には乗るべし
トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみのレポートと当コンテンツとは趣旨が異なるはずですが、表面的には一般的な市況と変わらないのはやむなしと存じます。
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