国内物価二極化鮮明
株式
2021年6月11日(金)晴れ メジャーSQ
・小売り大手がインターネット通販の配送短縮や品切れ回避へ物流改革に乗り出す。
イオン <8267> [終値2963.0円]専用倉庫に代えて複数の大型店から最大5万品目を発送し、東京など三大都市圏で翌日配送。
ファーストリテイリング <9983> [終値83280円]店舗在庫を通販に回す。店舗とネットの融合が進む。
ワークマン <7564> [終値7770円]ネット通販の専用倉庫を8月にも廃止し、店舗在庫や店舗用の倉庫から商品を届ける仕組みに改める。
店舗をネット注文品の受け取り場所とも位置付ける。注文の最短30分後に全国の約800店で受け取れるようにする。
・パーソルHD <2181> [終値2257円]特定技能の在留資格を持つ外国人紹介事業に参入する。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国規制などの緩和後に、アジアからまず100人超を介護向けに受け入れる。
24年に年間3000人規模の仲介を目指す。外国人雇用にも回復の動きが出てきた。
・東芝 <6502> [終値4720円]10日、2020年7月の株主総会の運営について調査した弁護士から報告書受け取る。
報告書はアクティビスト(物言う株主)に対し、東芝が経済産業省と緊密に連携して対応したと指摘。
総会が「公正に運営されたものではない」と結論。
経産省が一企業の総会運営に関与したとすれば、日本企業の企業統治が問われる事態となる。
東芝は報告書の内容を精査した上で対応検討すると。
経産省広報室は「内容について確認中」とコメント。
東芝の20年7月総会は一部株主の議決権について、無効に処理されたことや行使できなかったことについて指摘が出た。
・米労働省10日、5月の消費者物価上昇率は前年同月比5.0%に達し、4月から0.8ポイント拡大。
新型コロナウイルスワクチンの普及で急速に進む経済再開に部材や人手の供給が追い付かず、インフレ圧力となる。
消費者物価指数(CPI)上昇率は3月以降、2%を上回り、5月は2008年8月以来約13年ぶりの高さになった。
インフレ下でのFRBによる金融緩和の長期継続が、世界の金融市場を不安定にし「コロナ後」の世界経済を揺るがすリスクも芽生えている。
・半導体受託生産世界最大手台湾積体電路製造(TSMC)が、日本で初めてとなる半導体工場を熊本県に建設する検討に入った。
日本は経済安全保障の観点などから国内半導体産業の再興を目指す。
半導体最先端技術を誇る同社の誘致が実現すれば大きな追い風になる。
熊本県に300ミリのシリコンウエハーを使う大規模工場を建設する案を検討しているという。
・政府10日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」について群馬、石川、熊本の3県を期限の13日で解除する方針。
・欧州中央銀行(ECB)10日の理事会で現状のペースで債券購入を続けることを決めた。
景気や物価が上向く中、買い入れペースを維持するかが焦点となっており、仮に落とせば、緩和政策の出口に向けた一歩と市場が受け取る可能性があった。
・日本郵政 <6178> [終値905.5円]10日、2500億円を上限に自社株買いを11日に実施すると発表。
買い付け価格は1株905.5円で上限は約2億7600万株。
・国内物価の二極化が鮮明に。
日銀 <8301> [終値31500円]10日、5月の企業物価指数は前年同月比約13年ぶりの伸び率になった一方、消費者物価は下落続く。
消費者の節約志向が根強く、値上げに慎重な企業が多い。適切な価格転嫁が出来なければ企業収益は上向かず、賃上げの動きが広がらない。
・農林中央銀行は全国の農協で構成するJAバンクの個人向け資産運用ビジネスで、三菱UFJFG <8306> [終値622.3円]と提携する。
JAバンクの顧客から預かった資産を一任運用する「ファンドラップ」の提供始める。
JAバンクの個人の貯金残高は100兆円近い。
・みずほ銀行 <8411> [終値1635.5円]システム障害で月内にも金融庁の業務改善命令を出し、再発防止の徹底求める。
・SOMPOHD <8630> [終値4276円]7月にもデジタル事業で新会社を立ち上げる。
世界のスタートアップなどと連携、ヘルスケアなどの新事業を開発し、サービスの販売まで一貫して行う。
・ESG(環境・社会・企業統治)投資のマネーが農地や森林、水資源など実物資産に向かっている。
ESG投資が普及し上場株式や債券には割高感もみられるようになった。
投資を通じて自然の豊かさを守る狙いも。
・世界の投資家心理の改善が進んでいる。
独調査会社センティックスまとめた6月の世界全体の「投資家信頼感指数」は29.3と、2018年2月以来、3年4カ月ぶりの高水準となった。
上昇は14カ月連続。経済活動の正常化が進む欧州の回復が顕著。
・世界各国・地域の新型コロナ感染者数(前日比死者数)6/10午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ 世界全体1億7443万人(10832人)
米国33414114(439)インド29182532(2177)ブラジル17122877(2723)フランス5787125(65)トルコ5306690(87)ロシア5096657(393)
英国4551694(6)イタリア4237790(77)アルゼンチン4038528(605)ドイツ3715870(95)スペイン3715454(23)コロンビア3633481(471)
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