投資には、強気、弱気、馬鹿の3分類がある(ウォール街の格言)
ウォール街の格言に「強気も弱気も株で儲けることができる。しかし、欲張り(馬鹿)はダメだ」というものがあります。つまり、投資家は、強気、弱気、馬鹿の3分類にしているのです。このような分類の基本になっているのは、昔からある「買うべし、売るべし、休むべし」であり、年中、買ったり、売ったりして休むことができないならば、儲けた金を全てどこかで失くしてしまうということを言っているのです。例えば、保有している株が上昇して利益を出しながら売買を続けているとピークに達するまでにかなりの利益になっています。しかし欲がでて得た利益でさらに、その株を追加し、利益を膨らませていきます。ところが最終段階では人気化がピークに達して大商いとなります。本当のプロは大商いの時に、全て利食って、次の下落に備えます。ところが、欲がある人は、さらに上がると考えて売らないまま保有するか、もしくは、いったん売っても直ぐに買い直したりまします。ところが、そこがピークで、そのあとは酷い場合は「お里帰り」といって、その株の本来の実力である上昇のスタート地点まで下げ続けることになり、これまでの儲けを全てなくしてしますことになります。
株の動きは、上昇相場、下降相場、保ち合いの3つがあります。上昇相場は経済が上昇することを前提にした強気相場です。押し目を買っていくのですが、途中で大きく下げれば下値のフシを待って買うことになります。先週末の米国の利上げが近いとの警戒感からNYダウが大きく下げたことで、今週の日経平均は28500円を切ると、さらに28000円を切ってくると、買いチャンス到来としました。結果的に21日(月)に一時1048円安の27915円(終値28010円)まで下げて、買いチャンス到来のゾーンに入ってきましたが、この引け後の米国市場で米国株式が大きく反発したことで、日経平均も△873円の28884円と前日の下げをほとんど埋めてしましました。このような動きは、個別銘柄も上げてすぐに戻すこことになりましたので買いチャンスとはなりませんでした。しかし、先物を扱っているプロは、1日で1000円近くとれる可能性があったのです。このあとの動きは、米国の上昇相場が続けば日本株も連動するので、3万円を目指すことになりますが、上昇相場も途中で必ず、保ち合い(もみあい)がありますので、個別銘柄は日経平均のもみあいの上限と下限を予測して、日経平均の下限への動きを待って投資することになります。
リスクを少なくする投資は、上昇相場、下降相場、保ち合いの3つのどの状態に現在の相場があるのかを確認し、そこに応じて「強気、弱気」の切り換えができる訓練が必要です。
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