米国雇用統計(2021年6月)予想
経済情報
失業保険請求件数から非農業部門雇用者数前月比増減を予想する。
企業で、解雇者・退職者が増える(雇用者数が減少する)と 新規失業保険申請件数が増える。この関係を利用して、 新規失業保険申請件数から非農業部門雇用者数前月比増減を推計する。
失業保険の受給者(失業保険継続受給者数)が雇用されると、受給者数が減少する。つまり、失業保険継続受給者数が減少すると、雇用者数が増加する。非農業部門雇用者数前月比増減推計に当たっては、この関係を補完的にチェックする。
以上は、ラフな説明。細かくは複雑になるので省略するが、いずれにしろ、こうして新規失業保険申請件数から非農業部門雇用者数前月比増減を推計する。
ところが、コロナウイルス救済法で、通常の給付期間が切れた失業者に対する延長給付制度が今年9月6日まで行われていることから、非農業部門雇用者数増減、新規失業保険請求件数、失業保険継続受給者数の関係が従来と異なってきており、非農業部門雇用者数前月比増減の推計が難しくなっている。このことが雇用統計の予想に混乱を起こしている。
参照 最も多いケースの失業期間(Median Weeks Unemployed)は、徐々にではなく、いきなり拡大している。
そういう前提で、6月の雇用統計(非農業部門雇用者数前月比増減)を予想する。
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