EAにおける『ポートフォリオ』のもつ意味
今日は、
EAにおける、
『ポートフォリオ』の意味(効果)
を、記載してみたいと思います。
『ポートフォリオ』は、
投資の世界では、よく耳にする言葉ですが、
日本語に直すと、「分散投資」という言葉になります。
では、EAにおいて、
ポートフォリオを構築することには、
どのような意味(=効果)があるでしょうか。
まず、ひとつめは、
これは、ご存知の方も多いかな、と思いますが、
『リスク分散の効果』 となります。
これは、
「あるひとつのEA」が、万が一、ドローダウンになったとしても、
その他のEAたちが利確してくれていることによって、
収益が安定化する、という意味となります。
ここまでは、皆さんもご存知の内容なのでは、と思います。(^^;
ですが、EAにおいては、
実はさらにもうひとつ、
ポートフォリオによる『大きな効果』があります。
それは、
『トレード回数の増加(=トレード頻度のUP)』
という効果です。
これはどういうことかというと、
よく、「1つのEA」で、
トレードの回数を多くしようとされる方がいらっしゃると思います。
おそらく、
『トレード回数を多くすること』で、
一定期間内における収益性を高めたい、という意味合いで、
「トレード頻度のUP」を図るのだと思うのですが、
これには、ある「罠」があります。
それは、
「トレードを増やしすぎたことによる、トレード精度の低下」 です。
これは、どういうことかというと、
例えば、
『1週間に1回程度』の頻度でトレードをする、
【PF2.0のEA】があったとします。
これを、
毎日トレードさせるようにすると、どうなるでしょうか。
おそらく、PFが大きく低下してしまい、
下手をすると、
『PF=0.8』などの、収益性がマイナス(=トレードすればするほど、損失が増えるEA)
になってしまう可能性すらあります。
では、ここで、
上記の【PF2.0レベルの異なるEA】を「7つ」稼働させたら、
果たして、どうなるでしょうか。
EAの設計通りの成績が出てくれれば、ですが、
『1週間に1回のトレード×7つのEA』=『1週間に7回のトレード頻度』
となります。
つまり、「複数の優良EA」でポートフォリオを組むことで、
『EAの勝率(=PF)を下げることなく、トレードチャンスを増やすことが可能になる』
という見方ができるわけです。
そして、トレード頻度が多すぎない、
高勝率のEAというのは、
EAの寿命も、比較的長いものが多くなってきます。
つまり、『良いものを長く使う』
ということができますので、
その意味でも、高勝率型のEAというのは、
お買い得なEAとみることができるのではないか、
と考えております。
以上より、
トレード頻度を高めたい場合には、
『1つのEA』に固執することなく、
複数のEAで、総合的なトレード頻度を高める、
というほうが、より効果的に、収益の向上を狙うことができる。
当方では、そのように考えております。(( _ _ ))
P.S.
ちなみに『トレード頻度の増加』に関しては、
当方のRevo_turboや、Scal_USDJPYのboost値 などのように、
『収益性が低下しない範囲』で、
極力、トレード回数を増やす、ということであれば、
もちろん、まったく問題がないものと考えます。
このあたりにつきましては、
ご利用者様各自で、
『ターボONとOFFでのバックテスト』や、
『異なるboost値でのバックテスト』 などを繰り返してみて頂くことで、
より、トレード頻度と収益性に関する理解が深まっていくのではないかな、と考えております。m(_ _)m
(参考情報)
http://eaneko299.blog.fc2.com/blog-entry-282.html
https://fx-on.com/user/?i=1962&t=2
ねこ博士
よろしいですか?