日本株 需給の観点では 短期的に押し上げられたが、長期的には行き過ぎ
株式
日本株投資部門別売買状況を見ると、8月23日(月)以降海外投資家の買いが大きい。
売りは個人、投信が主。
(注)「証券自己≒日銀ETF買い+その他」なので、証券自己は(日銀のETF買い)と(自己-日銀のETF買い)に分けた。
菅首相が総裁選不出馬を表明したのは9月3日(金)昼頃<正確な時刻は忘れたが、場中で、相場が急に動いた>。
海外ヘッジファンドは、8月後半から次期総裁は岸田氏との観測情報を得ており、岸田氏の財政政策を評価して動き始めていた。それが9月3日にさらに確度が高くなり、相場に弾みがついた。
その後、河野氏も立候補を表明し、予想外の状況に変わってきており、彼らがこれからどうでるかは読みにくい。
野村証券の調査によると、『日本の投資家は6割以上が次期首相は河野氏と予想。その場合、日本の投資家の33%が「日本株は2%以上の上昇」、28%が「0.5%から2.0%の上昇」を予想。岸田氏勝利の場合は、10%が「2%以上の上昇」を予想するが、36%が「レンジ圏」を見込んでいる。』とのこと。これは、海外投資家の見方と違うのではないかと思う?
さて、外人買いと相場の関係は、以下の通り。
今回の日本株急騰は瞬発的に海外投資家に押し上げられた。しかし、長期的に見ると、需給的には行き過ぎ感がある。今後、海外投資家が継続的に購入してきて、この行き過ぎ感が正当化されるか、海外投資家の買いが止まって相場の調整が起きるか?
×
よろしいですか?