ハーモニックパターン検出インジケータV10活用:ウォルフ波動をとらえろ!
ハーモニックパターン検出インジケータV10についてはこちらへ
初月無料で利用できる月額課金版もありますので試してみたい方は、こちらをご利用ください。
ハーモニックパターン検出インジケータV10 サブスクリプション版
ハーモニックパターン検出インジケータは、CSVファイルで波形定義を外部定義しているのが特徴です。
また強力な波形探査機能を保持しており、単なるジグザグによる一致ではないことはご利用の方々は十分承知いただいていると思います。
今回、お客様よりウォルフ波動を検知できるようにしたいとのご相談があり、何度もやり取りしたので、その記録も含めて書き残しておきたいと思います。
ウォルフ波動は筆者も詳しくなかったのですが、調べると上昇/下降ウェッジに対してX-Cのラインをターゲットとする値動きのようです。
ハーモニックパターン検出インジケータそのものではX-Cのライン描画は行えないので、そこはあきらめて、上昇/下降ウェッジに特化した検出を行えるように定義ファイルを調整します。
・事前準備
ハーモニックパターン検出インジケータの初期設定では小さすぎる波形を除外するために波形の大きさをATRでフィルタしています。
今回のようにCSVファイルを触る場合、調べて対応した結果がチャート上で検出されず??となることもあるので事前にOFFにしておきます。
※自分で作ったインジケータながらすっかり忘れいていて小一時間ぐらい??ってなってました。
この状態でインジケータを表示して、定型チャートに保存しておきます。
・CSVファイルの編集
MT4のメニューから「ファイル→データフォルダを開く」を選択してエクスプローラーを開きます。
MQL4\Files\HarmonicsPatternsV10.csv
ファイルが編集対象のCSVファイルです。今回はこのファイルを編集します。
初期状態では、次のような定義になっています。
今回みたいに波形を新たに調整したい場合は、いったん一番近いものを残してすべて消してしまうのがよいです。
ブラックスワンが一番近そうだったため、ブラックスワンを残していったんすべて削除して保存しました。
BLSと重複しないように名前をWEDに変えました。
※もし間違って保存した場合などは、HarmonicsPatternsV10.csvを一回削除ししてインジケータを起動するとデフォルト値のファイルが作成できます。
Excelでファイルを編集する場合は、この時点で一度Excelを終了します。
Excelを終了しないとCSVファイルの読み込みに失敗するので注意してください。
事前準備で保存した定型チャートを呼び出し、画面表示表示されている図形がWEDだけになれば成功です。
ウェッジをとらえるために実際にCSVファイルを編集していきたいと思います。
ハーモニックパターン検出インジケータV10では、X-1、X、A、B、C、Dという6点から波形を検出可能です。
わかりやすくするために、絵で一回書いてみました。%の数値は適当に決めました。この辺りはどこまで波形を検出したいかで決めます。
検出しすぎる感じる場合は、上側を38.2%、下側を76.8%などの数字にしてみてもよいかもしれません。
A点=X-X-1(X=0)の22.8%~85.4%
B点=A-X(A=0)の123.6%~323.6%
C点=B-A(B=0)の22.8%~85.4%
D点=A-B (A=0) 123.6%、161.8%、200%
(D点は範囲とターゲットを別に指定できますが、今回は同じA-Bなので、D点範囲はあまり関係ありません。ターゲットDが入る範囲にしておいてください。)
実際に書き起こしたのが下記となります。
記載の数値は波形の図と同様ですが、 DTypeとTDTypeをA-B(A=0)から判定するため、それぞれ数値を設定しています。
(修正 2021/10/02 数値にミスがありましたので画像を差し替えました。D最大が3.236とするところを323.6となっていました)
ここまで終わったら、保存してExcelを終了します。
MT4で定型チャートを再読み込みします。
実際の検出画面がこちらになります。
ちょっと上昇局面時に検出されすぎなきがしますね。
今回の利用目的はウェッジの検出で、ウェッジっぽい形状が出たら告知してくれるだけで十分と思うとターゲットを3つも指定するのは多すぎるきがします。
そこで、ターゲットを123.6%に絞って検出します。
CSVファイルからTD2とTD3を0に変更しました。
再度EXCELを閉じて、定型チャートを呼び出し検出した結果がこちらです。
いったんは、ここらあたりでしょうか? 画面上、USDJPYで11回出現して7勝4敗ですので、ウェッジ狙いは割合有効に思われます。
皆様もぜひいろいろ試してみてください。
次はダブルボトム、ダブルトップの検出を考えたいと思います。
よろしいですか?