株価急落 2021年9月28日
株式
欧州市場が始まると同時に、世界的に株価は下げ始めた。また、ドル高(その他通貨安)が始まった。
背景は
(1)インフレ懸念 (米だけでなく、欧州も)
(B)パウエル議長発言
28日の上院銀行委の証言テキストを事前に公表、インフレに上振れリスクがあることを示した。
(2)インフレ懸念を理由に金利上昇
次のグラフに見るように、たとえエネルギー・食品を除くPCEデフレーターであっても、原油価格の影響は受ける。エネルギーコストが波及していくからだ。
原油価格がさらに上昇していけば、インフレ圧力は長期化しよう。
原油価格に上昇圧力がかかっているのは、天然ガスの在庫不足だ。そして、天然ガスの価格上昇が原油価格上昇をもたらしている。
天然ガスの在庫不足の背景は、今年の初めに冬の寒い時期が長期化し、天然ガスの需要が増え、ガスの備蓄が少なくなったが、その積み増しができていない。また、各国が脱炭素で発電燃料を石炭よりも温暖化ガスの排出が少ない天然ガスに切り替えているためだ。
天然ガスの需要は中国やブラジルでも拡大している。
なお、ドル高の背景は米国金利上昇と米国が世界最大の天然ガス生産国であること。
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