今年の11月相場はどうなる
株式
10月末から11月始めにかけての11月の市場の見方はほとんどが高い予想となっています。
これは、過去10年をみて騰落(月末比)が9勝1敗という高勝率の月になっているからです。
さらに今回は「選挙後の3ヶ月株高」というアノマリー(経験則)もあり先高ムードがありました。
このムードを受けて、10月31日(日)に自民党が予想を覆す単独で絶対安定多数の議席を獲得したことで、11月1日(月)は、△754円の29647円と急騰し、4日(木)には、29880円と3万円に近づきました。
そのため、今週は3万円突破も期待できたのですが、米国株式が週前半の3指標の最高値更新にもかかわらず、これには連動せず本日10日(水)まで3日連続安となっています。
私は今週の予測では29000~30000円のレンジの中の動きとしていますが、29500円をアッサリ割り込み29079円まで下げ、本日は▲178円の29106円でした。
選挙明けの11月1日(月)に754円の急騰と考えれば、目先一服の上昇は予想されるところですが、その後の動きをみると特別悪材料があるわけではないものの、円高と昨日の米株の下落が材料にされているのは解りません。
あえて言うなら、1日の上昇は自民党が予想外に勝ったということから実績のない岸田政権への期待の上昇であり、それが剥げ落ちているといえるかもしれません。そうであれば日本の株式の行方は新政権(政治)が握っていると見えるかもしれません。
欧米株式は最高値圏で展開しているものが多く、日本株は出遅れといっても米株式の上昇には連動しないが、下落には連動するという形になっています。
しかし、今週の下げは29500円水準が下値のもみあいという見方や下げても昨日9日(火)の29240円水準が下値ラインとの見方もありましたが、本日は29079まで下げました。さらに下げても13週移動平均線の29000円水準が下値抵抗ラインとして機能するという見方もあります。
29000円を切ってくるようだと11月株高という経験則も黄信号かとなりますが、決算発表は4-6月期が絶好調で7-9月期は予想に達しない銘柄も見られますが、前期と遜色のない結果が予想されます。
過去10年間の騰落が9勝1敗ということを考えると悪材料がでてこない限り(例えば米株式の下落や円高など)11月中旬以降は期待ができるところです。
きっかけあれば、最近の動きでも1日で500~1000円の上昇幅が実現していますので3万円を試す動きも期待できるかのしれません。
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