コモディティ:WTIやBrentのチャートを見て、売りに固執してはいけないワケ、投機買い100%のGoldの上昇は、全値押しも日常的
商品先物
2008年7月にWTIがバレル147ドルでトップアウトした時とその後
①コーン由来のエタノール製品価格に対しコーンが上昇、マージン悪化で反落。②バックワーデーションを買ったマネージドファンドの破綻(メタルゲゼルシャフト)。※最後は投機買いがバランスを壊したが、その前までは実需で買われた。
当時の実需のバックグラウンドは中国。すでに2000年には大慶が減産し輸入依存に傾斜していった。この当時は原油ETNやETPはいまだ黎明期だった。実需と投機がリンクしマネージドファンド(商品ファンド)の最盛期。
原油チャートが毎日小幅な上げを積み上げているのは、基本、現物対比のヘッジマーケットと位置付ければ、現物の購入・移動・販売の流れの中で、先物売りヘッジが外され小刻みに上げ続けるイメージ。
現物が買われ精製され燃やされ消え、また買うという買い循環が存在する。これは原油の絶対需給。
絶えず、現物に買いが発生するので、基本は買い圧力が期近に発生しバックワーデーションとなる。
WTIやBrentを売るという行動は、現物市場に対してカラ売りをしているということ、勝てるわけがない。
しかし、リーマンショックの後、第4四半期にかけ鉱工業生産が落ち込み、バックワーデーションは消え、インバース、コンタンゴに変化。買いが消えて落ちて行った。
したがって、限月間スプレッドを重視すべき。
一方、金は年間3000トンの新規鉱山生産があり、日本海溝にでも捨てない限り、地上在庫が増加し続ける。金を買わなくても暮しには困らない、不要不急のコモディティがGold(工業向け、歯科用には必要)。短期上昇は100%投機、利食いが入れば全値押しになるのは当然。
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