インジケーターの誤認 ~計算式編~
まだまだ思考の続き。
既に理解して稼いでいるのなら特別なことも書いていないのでスルーしてください。
今回は皆さんが大好きなインジケーターに関しての間違えを正していこうと思います。
よくブログやyoutube、商材で紹介される「トレードはこうやれば勝てる!」みたいなものは
インジケーターがこうなったら…というものが多いです。
その理由は簡単です。
良くも悪くも
「自動で勝手に描画されるから」
どんなド素人でもベテランでも、TradingViewでもMT4でもすぐ無料で使えるチャートツールを使い
「移動平均線」「MACD」などを選べば即座に描画されます。
トレンドラインや水平線などの引く人の裁量レベルによって引く場所が変わってしまうものとは異なり、誰しもがレベル関係なく同じものが描画できるからです。
そして解説している方はたいていこう言っています。
「計算式は覚えなくて良いです」
多くの方は算数・数学が嫌いな方が多いのでそれを鵜呑みにして計算式を知らずにインジケーターを使用します。
そして移動平均線やMACDがゴールデンクロス(以下:GC)したら買い、デッドクロス(以下:DC)したら売りなど書いてあることだけを信じてトレードに参入してきます。
そしてGC/DCしたら売買をし、再度反転してしまったら「だまし」だなんだと…?
酷い方になると、チャート自体を見ずにインジケーターばかり見ています。
インジケーターのクロスだけを見て、評価損益を見て…チャートを見ていない??
はい、ここまでで心当たりのある方…
本当にヤバイですよ!!!
サロン講師に就任し、まず一番最初にサロン生にした質問をここでもう一度書いてみます。
「昨日のドル円レートが102円です。今日のレートは101円になりました。
5SMA(5日単純移動平均線)は上がりますか?下がりますか?」
自分にインジケーター関係の質問してくる方にはいつもこの質問をしています。
サロンでもこの質問をしましたが、回答して頂いた方の中に正解者はいませんでした。
きっと理解している方はアホくさくて答えてくれなかったと信じています?元々質問をしてくる方は初心者さんばかりということもあるのですが…9割以上の方が間違えます。
殆どの方は「下がる」と答えます。
これは計算式を全く理解していない証拠です。
5SMA=
{(5日前の終値)+(4日前の終値)+(3日前の終値)+(2日前の終値)+(昨日の終値)} / 5
です。
質問は、昨日の終値が102円で本日が101円。
{(?+?+?+?+102}/5 と {(?+?+?+102+101}/5 を比較しているということ。
分からない終値があるので比較できませんね?
答えは「分からない」です。
こういう問題を出すこと自体「卑怯だ」「ずるい」とか言う人がいるのですが…
そうじゃなくて自分の未熟さを恥じてくださいね?
98円・99円・100円・101円・102円と推移してきて本日が101円であった場合
昨日までの5SMA=100円 本日の5SMA=100.6円(※計算式略)
よって昨日から終値は下がっても5SMAは上がります。
簡単に言えば…
98円が計算式から外れ、101円が計算式に追加される。言い換えると、
5日前の終値と本日の終値を比較すれば上がるのか?下がるのか?分かると言う事です。
これが計算式をきちんと理解すると言う事。
ということは…ですよ?
モメンタム指標ってあるじゃないですか?
計算式をご存じですか?
モメンタム=(当日の終値)-(N日前の終値)
これも単純移動平均線と考え方は同じですよね?
更に…遅行スパン。
終値をラインチャート(1SMAでもOK)にして、当日を含める26日前に移動する。
もうお分かりですね?
今日の終値と26日前のレートを比較しているんですよ。
姿形は異なるとは言え、根底は同じなんです。
Twitterでも書きましたが、Stochasticsはとても有名ですね。
でもWilliams %Rはあまり有名ではありません。
(※Williams %Rも有名かなw)
でも商材とかでは敢えてなのかWilliams %Rを使っていることが良くあります。
目新しいもので注目を集めたいのでしょうか?
両方の計算式を確認してみましょう。
Stochastics(%K)
={ (当日の終値 ー n日間の最安値)/ (n日間の最高値 ー n日間の最安値) } × 100
Williams %R(%)
={ (n日間の最高値 - 当日の終値) / (n日間の最高値 ー n日間の最安値) } × 100
上がStochastics(パラメータ:9) 下がWilliams %R(パラメータ:9)
計算式を見るとどこを基準にしているのか?という点が変わっていますので
右端のメモリの取り方が異なります。
Stochasticsは安値から見て今現在どの位置にいるのか?よって下が0。
Williams %Rは高値から見て今現在どの位置にいるのか?よって上が0。
でもオシレーターの波形は同じです。
つまり見ている意味合い(根底)は同じなんですよ!
なぜ計算式は覚えなくていい!
なんてテキトーな事が言えるのでしょうか?
私には理解不能です?
Williams %Rがこうなったら…と言っている方が居たら聞いてみてください。
「Stochasticsではダメなんですか?」ってw
私は実際に数名に聞いてみましたw
皆さん「Williams %Rのほうが~」と熱弁するものの、
「計算式同じですよ?」と最後に突っ込むと黙り込みますw
「StochasticsとWilliams %Rの組み合わせると~」
という方もいらっしゃいました。
こうなってくると突っ込みどころ満載ですねw
Stochasticsを複数のパラメーターで見ることと同じって分からないんでしょうね?
StochasticsでもWilliams %Rでも好きな方を使えばOKです。
どちらかを否定しているわけではありません。
ご自分が使いやすいものを「本当の意味で理解して」使えばいいんです。
その為には計算式を理解しないと使えません。
『インジケーターを使うのならば、
自分が計算式を理解できるものを使いなさい!』
今日はこれを覚えて帰ってくださいね!
SMAの単純な計算式も理解できずにEMAだのましてやもっと複雑な計算式のMAだの使えませんよ?
またStochasticsも計算は簡単な部類です。
Stochasticsが理解できないのであればボリンジャーバンド(以下:ボリバン・BB)はもっと理解できません。
Stochasticsもボリバンも根底は同じです。
Stochasticsは真ん中が50%。ボリバンは真ん中がSMA。
そしてどちらも「今現在どの位置にいるのか?」を見ています。
ボリバンは私は10年以上使っていたインジケーターなのでいずれ超絶詳しく書こうかと思います。
今はインジケーターを何も使っていませんので「10年以上使っていた」と過去形ですが、サロンでもボリバンを使って解説していました。
「分かりやすい」「値動きが分かってきた」と嬉しい報告を頂きました。
サロンでは紹介できなかったボリバンの使い方を踏み込んで書こうと思ってはいます。
因みにですが…
ボリバンにおいて、
±3σ内に99.7%、±2σ内に95.5%、±1σ内に68.3%存在する。
と記載されていることをよく見かけますが、これも間違えなので?
こんなこと書いている人は
本当の意味でインジケーターを理解されていないのでしょうね。
その点についても改めてしっかり書こうと思います。
今回は以上とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。m(_ _"m)
※追伸
ありがたいことに数名から感謝のお言葉を頂きました。
またサロンを含め今までのお礼がしたいと嬉しいことを言ってくれた方も?
こちらこそありがとうございますm(_ _"m)
感謝のお言葉・気持ちは嬉しい限りです。
有料にしてクローズドでサロンやコミュニティの要望もありましたが
今のところ考えてはいません。
やるとしても下の子が幼稚園に入ったら…時間も取れるかな?
その時にまだそういう要望があれば考えますねw
今回はお礼がしたいとおっしゃってくれたので以下有料部分を作成しました。
と言っても、有料部分には記事は一切ありませんのでご注意ください?
「ありがとうございました」のフリーイラストが出てくるだけですw
それでも払いたい酔狂な方はどうぞw
息子のマックのハッピーセット代、昆虫のガチャガチャ代に当てようと思います?(笑)
*最近のガチャガチャは500円とかするんですよね~
パパはビックリ∑( ; ロ)゚ ゚ ですよw
その分細部までよくできていますけど?
よろしいですか?