『飛び乗り』勝てるのか? ~ベイズの定理~
前回N波動について話しました。
そこで「飛び乗り」した場合に損切となる事例を紹介しました。
もちろん一例ではあるので「飛び乗り」でもトレンドが強ければ稼げる時はあります。
なので買った!という経験からどうしても乗り遅れまいと「飛び乗り」をしたくなってしまうのです?
ましてやニュースやSNSで騒がれたら余計に「飛び乗り」たくなるのです。
これを『バンドワゴン効果』と言います。
心理学に限らず、経済学、政治学、社会学でもよく耳にする言葉ですが聞いたことはありますか??
『バンドワゴン効果』とは?
バンドワゴンというのは、欧米のパレードやマーチングなどの一番前にいる「楽隊車」のことです。
ではその物語を見てみましょう。
楽隊がワゴンに乗って軽快な音楽を鳴らしながら、街をパレードします。
すると浮かれた群衆が集まってきます。
「祭りだ!!祭りだ!!」「みんなで一緒に楽しもうぜ!!」
徐々に1人、また1人と加わってきます。
バンドワゴンに集まった人達はまだ参加していない方達に
「なんで参加しないんだ?こんなに楽しいのに?」
「早く参加しないと、終わっちゃうよー!参加しなよー!」
と呼びかけます。
それを聞いた方達は「自分だけ取り残されている」?という感覚に陥ります。
すると大衆心理はどうでしょう。
乗り遅れてはいけないと感じ、「飛び乗り」ます。
相場と同じですね。これが「飛び乗り」の心理学的根拠です。
どんどん参加者が増えていくともう誰が誰だか分かりません。
もう滅茶苦茶な状態です。
その状態を予測したのか、もう十分楽しんだのか、
最初から楽しんでいた方達は、気付いたらもういません。
きっと満足して離れて行ったんですね。
ちょこちょこと離脱する人はいるものの、まだ乗り遅れてはいけないと飛び乗る群衆…
ボルテージは最高潮?
バンドワゴンは上り坂に差し掛かっていますが、お祭り騒ぎの群集が次から次へと押し上げます。
もうこれ以上進めない状態になっても後ろの方の群集は未だ気付かず押し上げてきます。
鋭い方は気付いたと思います。「オーバーシュート」が起こるメカニズムですね!
するとどうでしょう。
バンドワゴンはもう登れない坂道から転げるように逆走を始めます。
群衆を轢き潰して坂を転げ落ちるのです。
ワゴンが止まるのはいつでしょうか?それは群衆の屍の山で動かなくなったときです。
これがバンドワゴン効果の物語と言われています。
※所説ありますw
さて心理学的に「飛び乗り」したくなることは理解できましたね?
では実際に「飛び乗り」をした場合、その後大相場となって稼げるという状況がどれくらいの確率で起こるのか?
私は数学が大好きなので数式を用いて数字で出してみようと思います。
ですがあくまで仮説としてなのでこの計算が正しい!と主張しているわけではありません?♂️
ただ単に私なりの見解です。
①ブレイクアウトが起きる確率:50% と仮定しましょう。
(※抜けるのか?反転するのか?半々の確率とします。)
②大相場が起きる確率:3% と仮定しましょう。
(※1年間(200日)に2~4回くらいは大きな相場になることがあるので少し大きめにおおよそ3%と設定しました。)
③大相場になる時に、ブレイクアウトを伴う確率:80% と仮定しましょう。
(※だいたいの大相場は長いエネルギーを溜めたレンジから飛び出していくケースが多い為。)
*あくまで仮定の話ではありますが、そこまで矛盾している確率ではないと考えています。
上記のことを数式で示すと、以下のようになります。
①が起こる確率:P(①)=0.50
②が起こる確率:P(②)=0.03
③が起こる確率:P(①│②)=0.80
では、ブレイクアウトが大相場に繋がる確率P(②│①)はどうなるでしょうか?
条件付き確率の定理である、ベイズの定理を用いて計算してみましょう。
P(②│①)=P(①│②)*P(②)/ P(①)
=0.80 * 0.03 / 0.50
=0.048(4.8%)
数値を変えてもう一度計算してみましょう。
①が起こる確率:P(①)=0.50
②が起こる確率:P(②)=0.05 (大相場がもっと高頻度に起こると仮定)
③が起こる確率:P(①│②)=0.80
P(②│①)=P(①│②)*P(②)/ P(①)
=0.80 * 0.05 / 0.50
=0.08(8.0%)
数値を更に変えてもう一度計算してみましょう。
①が起こる確率:P(①)=0.50
②が起こる確率:P(②)=0.03
③が起こる確率:P(①│②)=0.90
(大相場になる時にブレイクアウトを伴う確率がもっと高いと仮定)
P(②│①)=P(①│②)*P(②)/ P(①)
=0.90 * 0.03 / 0.50
=0.054(5.4%)つまり「飛び乗り」をしてそれが大相場に繋がる可能性は
10%もないのではないか?
と私は考えました。
※これはあくまで仮定の話なので異論はあるかと思います。
そこはご自身で色々と考えてみてください。
そう考えると「飛び乗り」はするべきでしょうか?しない方が良いのでしょうか?
私は「絶対にしない」という結論を出しました。
※これはあくまで仮定の話なので異論はあるかと思います。
(もう一度言っておきましたw)
これはマイルールなので私はきっちり何年も守っております。
そして「飛び乗り」をしてもリスクリワードが良い、プラス収支に持って行けるというデータが得られたのなら「飛び乗り」も1つのEntry方法だと思います。
トレード方法は1つではありません。
ご自身の性格や生活スタイルに合ったものが長続きしますし、ストレスにもなりません。よって良い結果に繋がることは多いです。
私の場合、将来的に子供が大きくなったら行ける限りゴルフ場⛳へ行きラウンドをしたい!ということを目標にしております。
つまり朝や夜にチャートを見て注文(指値・逆指値)を入れておき、後は放置でも稼げるスタイルを目指して今も中長期のトレードを継続しております。
そして中長期のトレードはのんびりな私の性格にも子供中心の生活スタイルにもとても合っていました?
中長期だと稼げない!資金効率が悪い!資金が中々増えない!
など聞くこともありますが全くそんなことはありません?♂️
十分暮らせるだけの利益はあげられていますし、家を買うこともできました。
誰が言ったのか分からない先入観にとらわれずご自身のトレードを確立していきましょう( ・ㅂ・)و グッ !
今回は以上とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。m(_ _"m)
※いつも感謝のお言葉をくださり嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
以下有料部分ですが、有料部分には記事は一切ありませんのでご注意ください?
数名の方からお礼をしたいとのことで作成しております。
購入して頂いた方、本当にありがとうございます?
よろしいですか?