《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》株式投資家は損益の悪化に備えて欲しいと思います。
おはようございます、松下です。
昨日紹介しました、
「2017年個人投資家実績報告」を見ながら、
解説を続けます。
各市場の投資家の、投資開始以来の通算成績は、
利益:損失の形で表すと、
株式市場=43:57
FX市場=31:69
商品市場=33:67
投資家合計=39:61
参考までに、昨年調べた2016年までの通算成績では、
株式市場=32:68
FX市場=15:85
商品市場=25:75
投資家合計=25:75
という結果でした。
アンケートの返答者が、全く同じではありませんので
一概に比較することはできませんが、2017年は各市場の
投資家の損益が回復した1年であったことが推察されます。
それでも投資家全体では61%の人が損をしており、
通算で利益を上げることが、いかに難しいかが
分かります。
市場別に比較すると、株式市場の投資家の43%が
通算で利益を上げているのに対して、
FXと商品の市場では、それぞれ31%、33%と
苦戦していることが分かります。
これは2016年までの通算成績でも、
同じような傾向を読み取ることができ、
相対的には株式市場の投資家よりも、
FXや商品市場の投資家が苦戦しているようです。
特に株式市場の投資家は、
2017年に多くの人が利益を上げ、
その損益の状態を改善させていることは
喜ばしいことなのですが、逆の見方をすれば、
今後、いつか訪れる下落調整局面での
損益悪化に注意しなければなりません。
市場は常に好調と不調、
上昇と下落、トレンドと調整の間を
行ったり来たりしますので、
次に下落が始まった時に、
しっかり資金を守る、そんな準備を
しておいて欲しいと思います。
その時は必ず訪れます。
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よろしいですか?