投資の王道(その4)
投資の王道(その4)
2022年2月のAUDJPYの買いトレードの損切幅について検討してみました。
1.
損切幅について
損切幅は、日足または4時間足でのトレードなので、やや広めとなります。
閾値越えでのエントリーの場合は、直近安値との差が約276PIPS、最上位越えでのエントリーの場合は、直近安値との差が約393PIPSとなります。
実際のトレードにおける、ドローダウンは、それぞれ140PISPと49PIPSでしたので、必ずしも直近安値ラインを損切に設定しなくても、損切150PIPSでも引っ掛からない結果でした。
そもそも、買いの場合では上に伸びて行くポイントで、売りの場合は、下に下がっていくポイントでポジションを建てていますので、大幅に逆行する心配が殆ど要りません。仮に損切幅を200PIPSに設定たとしても本例では問題ありませんでした。
2.
資金管理
損切幅200PIPSの日足トレードにおける資金管理について検討します。
<必要証拠金>
国内の証券会社ではレバレッジが25倍なので、AUDJPYを83.000円で1ロット(10万通貨)買った場合の必要証拠金を計算します。
必要証拠金 = 83.000 × 100,000
/ 25
= 332,000円
<スプレッドロス>
ポジションを持った途端に、このスプレッドロス分がマイナスとなります。スプレッド分は証券会社によって異なります。また相場によって変動します。
仮にAUDJPYのスプレッドが3.5PIPSだった場合、
スプレッドロス
= 3.5 × 100,000 / 100
= 3,500円
<損切幅>
最大ドローダウンが140PIPSだったので、損切幅を200PIPSに設定したと仮定します。
損切に耐える必要資金
= 200 × 100,000 / 100
= 200,000円
以上合計で、1ロットの買いポジションを建てるために、535,500円が必要になります。
仮に総資金が100万円だとすると、1ロットの買いポジションを建てると、維持率(%)は次のようになります。
維持率(%) = ( 取引口座残高 + 評価損益 ) /必要証拠金 × 100
= ( 1,000,000 – 3,500 ) / 332,000 × 100
= 300.15 %
損切幅ギリギリまでレートが低下した場合の維持率2は、
維持率2 = ( 1,000,000 – 3,500 – 200,000 ) / 33,2000
×100
= 239.9 %
総資金が100万円あれば、1ロットを建てても破綻はしないです。
ただ想定している損切幅が200PIPSの場合、ドローダウンが総資金の20%にもなるので、かなりリスクの高い運用であるとも言えます。
どこまでのリスクを許容するかは、トレーダの考え方によるので、一概にどれが良いとは言えませんが、一般的には2%~5%程度が安全であると言われています。
安全を重視してリスク2%で運用する場合は、ロット数は10分の1の0.1ロットになります。
利益幅が約900PIPSなので、1ロットでトレードした場合、利益額は900,000円、0.1ロットでトレードした場合、利益額は90,000円になります。
3.
CHFJPYのその後
投資の王道(その3)で、「CHFJPYの押し目を狙って買いという戦略も良いのではないでしょうか。」と書きました。後付けにはなりますが、チャートで検証してみました。
上の図は、CHFJPYの15分足チャートです。表示範囲は、2022年6月24日から6月28日の期間です。
CHFJPYは、全体の大きな流れとしては④の上昇トレンドラインに乗っています。また、①、②のレジサポラインで支えられています。③のカウンタートレンドラインを引いてみると、④の上昇トレンドラインとで、小さな三角保ち合いを形成しています。三角保ち合いを上抜けて、②のレジサポラインで2回反発、④の上昇トレンドラインにも反発した所が、絶好の買い場所になります。
15分足で、ローソク足の陽線確定後に買いポジションを建てたとしても、直近安値の損切りまで48PIPS、利確はN波動を見越して、赤矢印の幅とします。利確幅が約160PIPSですから、リスクリワード比が3.33の「王道のトレード」ができるわけです。
終値ベースで、買い建値を下回ることがありません。最大の下髭の場合でも僅か9PIPSのドローダウンだけです。ローソク足5本目以降は、含み益がどんどん増えていく安心の「王道のトレード」となります。
よろしいですか?