中原駿レポート 特別号 また一つの神話の崩壊 ― FTX騒動記 ― 2022年11月17日
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■その「仮想」が仇となる
昨今、至る所でバブルの崩壊が「事件」となって表出しているが、仮想通貨業界ほど鮮明となっている業界はないだろう。
仮想通貨は、根本的な脆弱性があり、その一つは多くの参加者―特に創業者にコンプランス意識が決定的に欠けているか、会計の知識がないか、それともそもそも詐欺的な人間なのか、強欲のためなら何でもする人間なのか不明であるが、人間性とそれに基づく行動に大いなる疑問が残る。
そしてもう一つの脆弱性が「そもそも仮想通貨には中央銀行がない」という点である。
統一的な金利も、流動性も、すべてが「仮想」の世界。米ドル預金が1~3年で5%という金利が夢でなくなったこの世界で、果たして仮想通貨を資産として持つ意味がそもそもあるのか―という問題がここにきて浮上している。
■善意と哲学の「偽装」
2021年11月のことである。米MBAmロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手は、暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのアンバサダーに就任した…
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