そもそも手法は必要か。損切りについて考えてみる【手法を創ることを、シンプルに。 】
投資の基礎
Intro
有料記事にしていますが、全文公開しています。
購入は、読者の方におまかせしています。
プライスアクション研究記録第4弾は、「手法を創ること」の第2弾です。
損切シグナルについて考えてみます。
この記事の最後に告知もつけてあります。12/31のライブ配信についてです。
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Main Topic
今回の記事では、損切りのシグナルについて考えてみたことをまとめていく。
その前になぜ手法が必要なのか。考えてみる。
-なぜ手法が必要なのか-
『証券分析』(ベンジャミン・グレアム、デビッド・L・ドッド著 1934年)という本に書いてあることが一番しっくりくのかも?と思ったので、それをベースに書いてみる。
この本では、証券(株、国債、社債など)の有価証券への投資方法や原則のようなものを考え、まとめた本で、1934年に第一版が出版されている。
何十年も前の本でもあるから、今の現状には当てはまらないこともあるし、そもそも、米国の金融関係の法を取り扱っていることから、日本のそれと置き換えて読む必要もある。(個人的にはまだやってない)
それでも、なぜか、現代につながるようなことも多く書かれている。経済動向にもパターンがあるのかもしれないと思わせてくれる本。
この本では、投資と投機を別のスタイルとして取り扱っていて、投機の方はリスクは高くなって当然であるとも書いてある。
外国為替(FX)はほぼ投機に当てはまると思う。ファンダメンタル分析を介して、長期トレードをする場合は、投資になるのかもしれないけど、相当な勉強量が必要になるのも否めない。
投機的なトレードをするのであれば、この本の言葉を引用すると、
「投機においては、証券分析に基づくアプローチとはまったく異なる特殊なトレード・テクニックがなければ、平均損失が平均利益を上回ることは避けられないだろう」
デイトレードやスキャルピングのような投機と思えるようなものには、トレード・テクニックが必要。
このトレード・テクニックを手法と置き換えて考えてみるのであれば、ガイドラインとして手法を構築した方が安全なのかもしれない。
手法を創ることが、投機的な状況を、ある程度は、投資的な状況に置き換えるためのものなのかもしれない。
- 1.損切シグナル -
トレンドの定義
買い = 上昇トレンド中に、価格の支持を更新
売り = 下降トレンド中に、価格の抵抗を更新
売り = 下降トレンド中に、価格の抵抗を更新
以前の記事で紹介した、トレンドの定義を基に、トレンドを可視化しました。
分かりやすくするため、上昇トレンドのところを以下の画像に用意しました。
この上昇トレンドの中で見えてくる、明らかな損切ポイントは、2か所だと考えています。
この2か所のいずれかに置くことがまずできる。
画面左側にあるポイントは、損切が広く取れるため、トレンドが継続すればするほど、リスクがおぞましいレベルに。
画面左側にあるポイントは、損切が広く取れるため、トレンドが継続すればするほど、リスクがおぞましいレベルに。
画面右側にあるポイントは、損切が浅く取れるため、トレンドが継続すればするほど、リスクはマシな方。
では、どちらを選ぶのか。
バックテストしかないと思います。
2種類の損切スタイルのうち、どちらが利益につながるのか。それを知るには、データを収集する必要があると考えています。
バックテストしかないと思います。
2種類の損切スタイルのうち、どちらが利益につながるのか。それを知るには、データを収集する必要があると考えています。
ABテストを行うといった感じです。(AとBなら、どっちがいい?を知るためのテスト)
この損切ポイントを、終値が超えた場合、一旦手を引く。
上位足と下位足の関係を使ってもいいかもしれません。
上位足のトレンドで見えてきたポイントを、下位足の価格が抜けたら、損切り。
より細かく損切をおく場合は、それを見るための方法を考案しなければなりません。
例えば、EMA(5)を使用する方法が考えられます。
1. 終値がEMA(5)よりも上に行く(上昇乖離)
2. 終値がEMA(5)よりも下に行く(下降乖離)
この基準を用いて、スイングを引いてみます。
この中から、例えば、上昇トレンドの動きに沿ったものだけを選んで、損切りポイントにすることができるかもしれません。
ただ、より細かくなるので、どこに置くかのガイドラインを考える必要も出てきます。
ダウ理論の応用も出来るかもしれませんね。
『先物市場のテクニカル分析』(ジョン・J・マーフィー著)という本をお持ちであれば、第2章と第3章が役に立つかもしれません。
簡潔にまとめると、
1. 上昇トレンドにおいては、山(支持)を更新し続ける限り、そのトレンドは続いている。
2. 下降トレンドにおいては、谷(抵抗)を更新し続ける限り、そのトレンドは続いている。
ということが書いてあります。
これを応用して、画像に損切ポイントを示すと、
先ほどは、2か所だったものが、これぐらいに増えます。
損切だけでなく、最低利確ポイントにも出来るかもしれませんね。(このポイントを抜けたら、利益をひとまず守るために、手を引く。といった感じ)
損切りは、負けた時だけに使うものではないという一面もやはりあるのかもしれません。
少し複雑になってきたので、ここまでにします。(すみません)
休憩と告知
休憩。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
お手隙であれば、チラッと見に来てください。
トレードの話とかでもしてみたいなと考えています。
1,2時間くらいを想定していて、Swing Indexという有料インジケータの説明もします。(商品ページ欄で説明しますと書いたので)
そのあとは、手法の創りの話とかにでも繋げられればと思ってます。
アーカイブもしておくので、忙しければ、無理はなさらないでください。
まあ、余談ですが、誰も来ない場合(年末なのであり得そうと腹くくってます。笑)は、考えていたインジケータの開発でもしていようかなと思ってます。
では、ひとまず、また次の記事で。
皆様が、素敵な年末年始を過ごせますように。
D.U.C.Kより
引用元
『証券分析』(1934年) ー ベンジャミン・グレアム、デビッド・L・ドッド著
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