クランテックの相場分析 2023.2.27
2023年2月27日
【先週の市場動向】
先週のドルと米国株主要3指数(以下、米株)は、20日が米国休場のため動きがなかったものの翌21日は米国のPMIが8カ月ぶりの高水準となりドルが上昇、米株は大きく下げた。24日は市場参加者が注目する日銀総裁所信聴取があり、植田氏の発言内容が終始ハト派的だったことでドル円が上昇し、逆相関に当たるユーロドルなどドルストレートはドルの強さに押されて下げた。そして、この日発表された米国の1月個人消費支出が予想を上回る結果になったことを受けて更にドルは急伸し、ドル円は年初来高値を更新。136円ミドル付近まで上昇して週末を引けた。ユーロドルは1.06ドルを割り込んで1.05ドルミドル付近で引けている。米株は大きく下げており週足のローソク足は大き目な陰線を形成した。
円と日経平均株価(CFD)については23日まで、クロス円の動きはそれ程なく、日経平均株価(CFD)は上値が重く下落傾向となった。24日には前述した通り、日銀総裁所信聴取でクロス円は若干上昇、日経平均株価(CFD)は反発上昇。その後発表された米国の1月個人消費支出の結果を受けてクロス円は更に上昇。反対に日経平均株価(CFD)は米株の下げにつられる形で当日の上昇分を約半値近く下げて引けた。日経平均株価(CFD)は24日に反発したものの週足のローソク足は陰線で引けた。
【今週の市場予測】
今週は月末月初の週のため、先週まで強かったドルに調整が入るかもしれない。また、3日には米国の2月ISM非製造業景況指数が発表される。この1週間もそれなりに大きく動く相場になりそうである。とはいえ、3日の米国の指標まではドルが下がる材料はあまりなさそうだ。もし今日、明日で下げることがあれば絶好のドルの買い場になるだろう。是非調整が入ることを期待したい。今週の為替の戦略はクロス円はドル円のロング、ドルストレート(ユーロ、ポンド、オージー)のショートを狙う。ドル円は135円台割れ付近からロング。ドルストレートはドル円のロングを入れるタイミングでショートを狙う。
続いて米株と日経平均株価(CFD)については先週の目線から変わらず戻り売りだろう。日経平均株価(CFD)は円安の影響もあり若干下値が堅いようにも見えるが、先週の高値を更新できずに引けている。やはり上値もかなり重いだろう。米株の下げにつられる形で下げると見ている。
※この記事は投資判断を促すものではございません。実際の最終的な投資判断はご自身で行ってください。この記事により生じる損害について一切の責任を負いません。
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