今後の一段高は、外部環境の好転待ち
株式
今週は、27000~28000円のレンジの中で、目先の下値のメドが200日移動平均線(27400円)水準にあることから、ここまで試して反発すれば絶好の買いタイミングと考えて、いったん下限をさぐる展開を想定しました。
ところが為替が円安・ドル高の基調となったことで輸出関連株が買われ一時28000円を回復しました。
日経平均は、3月16日の安値26632円から4月4日の高値28287円まで1655円の値幅上昇しましたが、4月5日は▲474円、6日は▲340円の27427円まで下げ、2日間で814円下落しました。
テクニカル指標が過熱していたことを踏まえれば、この調整はスピード調整といえますが、米経済の目先の経済指標の発表スケジュールを考えると、そのまま買い進める状況にはないといえます。
週始めの4月10日(月)は、先週末7日(金)の米3月雇用統計で労働現状の底堅さが確認できたことで、米景気の減速懸念がやや後退し、一時△219円の27737円まで上昇し、終値は△115円の27633円でした。11日(火)は、日銀植田総裁が就任会見で現状の金融政策を「維持することが適当」と発言したことで、1ドル=133円台半ばまで1円以上の円安が進み、輸出関連株が買われ、また、バフェット氏が日本株への追加投資を検討したことが伝わると一時△434円の28068円まで上昇し、終値は△289円の27923円でした。
本日12日(水)は、前場は引き続き円安・ドル高で買いが先行となり、また、昨日のバフェット氏の日本株の追加買いの示唆が支えとなり、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、△191円の28114円まで上昇しました。後場も堅調に推移し、△159円の28082円で引けました。
今週の前半は、円安、バフェット氏の日本株追加買いの示唆を受け、28000円を回復し、目先は4月4日(火)の28287円を試す動きとなっています。今週は、ミニSQが14日(金)ということもあり、需給関係から先物主導でもう少し上昇することも考えられますが、ここからは戻り売りが多く、米経済の経済指標を1つ1つ確認するまでは、そのまま上にいくのは難しいと思われます。ただ、上にいく場合は、NYダウ、ナスダックが上昇する場合となります。
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