今年最後のFOMCと年末の注意事項
こんにちは、下山です。
さて、いよいよ本日
12月13日から、明日
14日の両日で
今年最後のFOMCが
開催されます。
FOMCの焦点は
誰もが知るように
政策金利が
どの程度引き上げられるか
という点です。
今回はこれまでの
75ベーシスポイントの利上げから
50ベーシスポイントの利上げに
変更されるではないかという
見方が強い一方で
先々週の雇用統計
先週のPPI(米生産者物価指数)
の二つの指標が
アメリカ経済の強さを
示す結果となり
もしかすると
市場の予測を覆す可能性も
十分にあるといえる状況です。
また、11月末の感謝祭以降は
欧米を中心とした
ホリデーシーズンが
始まっていますが
今回のFOMCを超えた
翌週からは本格的な
ホリデーシーズンに入り
流動性の極めて少ない環境へと
変わっていきます。
そこで今回は
FOMCのポイントと
12月後半の
ホリデーシーズンに関する
注意事項をお伝えしたいと
思います。
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今年最後のFOMC
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冒頭にもお伝えしたように
本日から2日の日程で
今年最後のFOMCが
アメリカで開かれています。
この会合で投資家に
直接影響を及ぼすのは
最終日である14日の
最後に発表される
政策金利の利率と
その後に行われる
パウエルFRB議長の
記者会見での発言内容です。
先々週の雇用統計の結果は
金融引き締め観測を
強める内容となり、
FRBによる
今後の利上げペース減速が
十分に正当化されるほど
経済が弱くなっているという
市場の見方を打ち消す
格好となりました。
また、先週発表された
PPI(米生産者物価指数)は
市場予想を上回る伸びとなり、
その結果、
今回のFOMCで
FRBが50ベーシスポイント以上の利上げを
するのではないかという警戒から
リスク回避の動きが広がり、
利上げ長期化による景気不安から
鉄鋼や非鉄金属といった素材株が
値を下げるなどしています。
つまり、今回のFOMCでは
さほど大きな可能性ではないものの
75ベーシスポイントの利上げや
ピーク金利の長期化などの
余地がある状態で、
仮にそのような場合には
株式市場にとっては
ネガティブサプライズ
となると言えるでしょう。
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やはり、パウエル議長の会見に注目
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しかし、とりわけ重要視されるのは
政策金利の発表が行われる
パウエルFRB議長の会見です。
会見中にも
市場が開いている
外国為替取引市場(FX)などでは
パウエル議長の発言に
リアルタイムで
乱高下することも多々あります。
今回のパウエル議長の
会見のポイントは
今後は、50ベーシスポイントの利上げが
いつまで必要かという点が論点となり
具体的には、
来年最初に開催予定の
1月31日、2月1日両日の
次回会合でも
同じ幅で引き上げられるかどうか
という点に焦点が移ると予測されます。
いずれにしても
政策金利の
「強さ」(金利の高さ)と
「長さ」(適用する期間)が
最も重要で、
今回、パウエル議長が会見で
発言した内容を
もとに市場関係者が
来年の株式相場の
方向性を推測していくと
予想されます。
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12月半ばから年始の取引の注意事項
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市場のビックプレイヤーである
欧米の機関投資家が
ホリデーシーズンに入っている
12月は通常の月とは
プレイヤーの顔ぶれが変わるため
いくつかの注意事項があります。
大口のプレイヤーが
減少することで
市場の流動性が低くなります。
流動性が低くなるとは、
板が薄くなる状態だと
考えるとよいでしょう。
つまり、流動性が低い
時期はいつもより少ない資金量で
大きな変化が起こったり
テクニカルの
インジケーターが使いづらくなるため
その辺りも念頭において
トレードした方が良いでしょう。
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まとめ
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今年も残すところ
あと半月ほどとなりましたが
今年は、1月から
年間を通して下落基調となりました。
また、かつてない勢いで
進行した円安も
ピークを打ち
来年は逆に円高に進み
海外投資家が
日本の株式市場に
戻ってくるのでは
という見方もあります。
一方で、
各国のリセッションが
どこまで進むのかという点も
気になるところではありますが
来年はぜひ回復基調に
戻ることを
祈りたい所です。
引き続きこのメルマガでは
最新の時事情報と
株式市場の動向について
お伝えしていきたいと思います。
それでは、本日も最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
下山敬三
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