第1回|私がトレーダーを目指した訳[ケッティー]
はじめまして! FX攻略.com本誌初登場のケッティーこと松本慶子と申します。私のコーナーでは、金融業界とはまったく無縁だった人生から、主婦トレーダーとなった経緯や、一般的にいわれているトレードに関しての噂やイメージに切り込んでいきたいと思います。
【ケッティーのFXなんて恐くない 連載記事】
・第1回 私がトレーダーを目指した訳(無料公開中)
・第2回 トレードの勉強を始めた頃の自分
・第3回 追い風になる家族の協力と秘密にする向かい風(1)
・第4回 追い風になる家族の協力と秘密にする向かい風(2)
・第5回 トレード勉強時間の確保の仕方とトレードへのイメージの変革
・第6回 勉強途中で最初に光が見えた瞬間
・最終回 自分をトレーダーだと思える条件
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【ケッティーのFXテクニカル虎の巻(全12回)】
・第1回 自分の勝ちパターンを選ぶために
私がトレーダーを目指した訳
ネットで稼げる商材
私は現在、小学1年生の双子を育てています。日々、母として、妻として育児と家事と仕事をしながら生きています。FXトレーダーを真剣に考え始めたのは2011年12月。私はある事業を共同経営で営んでおりましたが、その事業に暗雲が立ち込め始めているのに気づいたことがキッカケでした。
毎朝8時に子どもたちを保育園に送り、夜の6時から7時にお迎えにいき、家へ帰ったら息のつく間もなくお風呂と夕食を準備し、そのまま疲れて寝てしまう毎日。やっている仕事自体はやりがいはあったけど、収入の先行きの目途が立たず、悩む毎日…。こんな生活から脱したい…そんな思いからPC1台で稼ぐことができる何かを探す日々が続いておりました。
アフィリ、アービトラージ、オンラインカジノ、その他、詐欺まがいの商材などもたくさん買い漁りました。そして、どれも一時は猛烈にがんばるものの、1銭も稼ぐことができない結果で終わり、散々たるものでした。
FXとの出会い
ネット商材の販売ページに踊らされるだけで、結果は失望感ばかり味わったせいか、当時の私は、何が本当で、何が嘘なのかもわからなくなっていました。もちろん、アフィリやアービトラージ、オンラインカジノで稼いでいる方はいるでしょう。しかし、当時の私は何かひとつ商材を買えば、すぐに簡単に稼ぐことができると勘違いしていました。そして、絶望的な気持ちでいたときに、少なからず参入者はたくさんいて、プロの世界のあるものは何だろう?と考えました。
ひとつの業界として成り立っているものは、『投資』なのかも……と頭に浮かび、株よりも元手資金が比較的少なくても参加できるFXが気になるようなりました。そして、書店にいって、初心者向けのFXトレード本を2冊購入して、私のFX人生の幕が上がりました。
前に進まなかった数ヶ月
いざ書籍を購入したものの、金融業界とは無縁であったし、トレード用語なんて聞いたこともなかった私にとっては、この初心者本を読破するだけでも手こずりました。
専門用語をたびたびネットで検索し、読んでみるものの、わかったような、わからないような(笑)。空売りの仕組みをわかるだけでも何度も読み返し、頭のなかでイメージしてみるけれど、経験がまったくない私には、まったくといっていい程『なるほど!!』と思えるところが少なかったことを覚えています。 それでも毎日、FX関連のブログや本などで情報を得ながら、基礎知識を埋めていきました。
そして、あるFX商材を購入し、その手法を元につくられたEAでバイナリ・オプションの自動売買ソフトを運用するところまでこぎつけました。
一瞬でなくなった10万円
この自動売買ソフトを運用して2日目には、資金が倍になりました。そして、1週間後、私の10万円はスズメの涙ほどになり、またしても大きな失望と大きな後悔にさいなまれました。
「また大切なお金を失った…」
「やっぱりネットでお金を稼ぐことはできないんだ…」
「思っていた以上にFXって難しいな…」
こんな思いばかりが心に浮かんできて、自分の将来への不安で押しつぶされそうな日々を過ごしてました。今振り返っても、あの頃の自分はつらい時期でした。夢もなければ、希望もなく、ただ毎日をやり過ごすので精一杯。子育てをしていても何ひとつ心の底から楽しめない…。いつもどこかでお金の心配があり、何とかしてこの状況から脱したい!! という思いだけは強かったことを覚えています。
それでも気になったチャートの動き
バイナリーでマーケットの洗礼を受けた私ですが、ひとつだけ気になったことがありました。それは『ローソク足の動き』です。今までいろんなことにチャレンジしてきましたが、どれもちょっと壁にぶつかったら、すぐに熱中できなくなり、あきらめてきました。今回もすぐに熱が冷めるかと思いきや、1週間見てきたチャートの動きが気になって仕方がなくなりました。
「何でここで下がったんだろう??」
「何でこの足はこんなに伸びたんだろう??」
「何で?」「何で?」の連続で、とにかくチャートに関わることに疑問が湧いてきました。
どっぷりハマったトレードの世界
これらの失敗から、自分のルール、基準を厳密に設定!!
【信条】攻めの投資ばかりでなく、守りの投資も同じく重要
そこから私は、トレードの世界のすべてが知りたくなりました。アフィリでは、商材を読んだ段階で挫折、アービトラージでは、海外サイトにアカウントをつくってお金を入れた段階で挫折、その他、何もかも途中で嫌になったにも関わらず、FXではお金を失ったにも関わらず、止めようとは思わなかった自分がいました。
それよりも、やり方次第では、私もこの世界で稼ぐことができるかも!? と初めて希望が湧きました。そうです、「やり方(アプローチ)が悪かっただけで、そこを改善すれば稼ぐことができるかも」と思えたのです。挫折した過去にやってきたこととFXとの一番の違いは、私のなかの「関心」です。
トレードに関するすべてのことに興味が湧き、どんなことでも吸収したい!! という気持ちがあったからこそ、今の自分があります。この興味が尽きるまで、とことんトレーダーの世界を知って、トレーダーを目指そうと決心ができた瞬間でした。
※この記事は、FX攻略.com2015年11月号の記事を再編集したものです
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