2018年7月20日23時25分:ブーメラン必至のトランプ砲[志摩力男氏メルマガより]
20日のNY時間、トランプ大統領のTwitter投稿をきっかけにドルが売られ、ドル円は111円前半まで急落しました。大きく為替相場を動かしたトランプ大統領の発言について、伝説のトレーダー志摩力男さんの見解は?
昨日から、(1)FRBの引き締め路線への文句、中銀の独立性を侵害。(2)中国からの輸入品全てに関税と貿易戦争エスカレート。(3)通貨安誘導していると、他国の金融政策、為替政策にイチャモン。
まず、(1)はあってはならないこと。利上げするなということは、将来のインフレリスクを無視。長期金利が安定しているのは、利上げによって中銀がインフレをコントロールする姿勢を示しているから、という事実がわかってない。
トランプ氏の発言は米長期金利の安定を脅かす可能性があります。長短金利縮小にかける市場のポジションがあまりにも積み上がっているので、長期金利の上昇(米長期債の下落・暴落)に注意。誰かが仕掛ける可能性が高い。長期金利の上昇は、株価を不安定化させ、ドルを上昇させる可能性があります。
(2)は、米国内のインフレ率を高めます。衣料品はかなりの部分Made in China なのでギャップ等の値段は上がるでしょう。つまり、最終的にはドル高要因となりうる。
(3)トランプ氏の発言でドルは下落しましたが、中国以外は為替誘導してません。現在の為替レートは、これまでの様々な経緯で決まったもの。欧州からは強い文句が出るでしょう。
『志摩力男の実戦リアルトレード』(志摩力男) より引用。
志摩さんによれば、今回の下落が買い場になり、トランプ大統領の思惑(ドル安にしたい)とは反対の方向に動く可能性が高いとのことです。(編集部)
ドル円、1時間足。
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