投資顧問の無料メールには注意が必要
投資顧問の無料で推奨銘柄を教えてるメールやLINEには注意が必要です。
わたしのところに相談が寄せられたケースがあるのでご紹介します。
ある投資家の知人が、とある投資顧問の無料で銘柄を教えるLINEグループに入りました。
そのグループに入ると、Live配信などでとてもまともな内容を教えてくれるのだそうです。
ローソク足やテクニカル指標の基本的なことを教われるので、安心していたようです。
そして、そのグループに入ったのは、ほかでもない、無料で推奨銘柄を教えてくれるところに惹かれたからなのだそうです。
投資顧問業の人は、自分では人に紹介する推奨銘柄を買ってはいけないという決まりがあります。
ですので、その投資顧問の人はその株を買っていません。
先に教えてるお客さんの方が先に買っている可能性は高いのです。
当然、有料のお客さんです。
少し話はそれますが、たとえばお見合い、婚活の大手は
繋がりを持って顧客情報を互いにシェアしていると、何かで読みました。
皆さんからみて別会社に見える、よその投資顧問どうしが
繋がりがないと言い切れるでしょうか?
お互いのお客さんたちがたくさんいれば、
いつの間にか、上の人たちだけが【どの株がいくらでどのくらい買われる予定になってるか?】を知ってる集団が出来てしまうのです。
お客さんたちは1人で無料相談の投資顧問会社に関わると思いますが、
投資顧問は、何十人のお客さんと関わりを持ちます。
そうした無料メールは、儲けたら報酬ください、とか
何ももらわない代わりに、買ったら教えてくださいね、と言われると思います。
それがすでに仕込み済みの銘柄の株価操作の意図を含んでいる場合は、つぶやきのタイムラインやメールで配信されるだけかもしれません。
みんながそうとは限りませんが、無料枠でいい思いってできないのが普通なんです。
そうでなければ、書籍かスクールなどの別の集客目的があるはずです。
わたしは、その銘柄を教えてもらい、分析しましたが、
こんな銘柄でした。
業績は悪くなく、配当もあるのですが、
すでにある程度上がっていて、高値圏でプラプラしてる銘柄のようです。
ちなみに、そのグループLINEでは、おすすめのバリュー株ということになってたそうです。
その銘柄の日足です。
この株を550円になったら買い、680円で売り、
510円まで落ちるなら損切り、と教わったそうです。
どう見ても高値圏でもみあってます。
過去に590円で反発して下げてるので、そこまで伸びてくれる可能性はありますが、長期で保有するには勇気が必要そうに思います。
少し前まで490円がサポートラインでしたので、そこまで下がる可能性は充分に考えられるからです。
日足だと確かに550円で反発して上向けば、理論的には550円ゾーンのサポートラインに触れてはいますが…
それは高値圏のもみ合いでできたサポートラインです。
週足では、490円付近にサポートラインがあります。
550円あたりで買ってしまうと高値掴みで養分にされそうです。
この銘柄は直近の高値は680円だったので、損切りできなかった塩漬けの人たちが狼狽売りをして売り枯れれば490円に戻るような気がします。
サポートアンドレジスタンスラインは
エントリーポイントを探すためのテクニカル分析の種類の一つです。
もちろん、ここに書いたような長期足での判断の方がトレンドが強く出る可能性が高くなります。
長期足に逆らうことはなかなかできません。
無料メールでの銘柄推奨には本当と嘘が混ざっています。
見る目を自分で養って防衛しましょう。
よろしいですか?