MT5を使用したSuper Recovery などのバックテストの方法について初心者向けに解説します。
皆様おはようございます。
先日Super Recoveryユーザー様から「バックテストが上手くいかない・・・」と問い合わせがありました。
文章だけでは説明しにくいのでこちらで記事を書いていきます。
下図は現在のSuper RecoveryをインストールしたMT5メインチャート画面です。
余談ですが、Super Recovery が久しぶりにドル円のショートポジション取っていますね。
前回の117Pips損切りの屈辱戦を見事晴らして欲しいところです。
さて本題です。
この画面ではバックテスト用のストラテジーテスタータブが出ていませんので、上部の「表示」→「ストラテジーテスター」を選びます。
するとバックテスト用のストラテジーテスタータブが表示されます。
そして、肝心なことはバックテストするEAがインストールされているか予め確認します。
同じく上図の「表示」→「ナビゲータ」を選択してナビゲータボックスを表示させます。
すると上図のようにナビゲータウィンドウにSuper Recovery1_8がインストール済みにであることがわかります。
インストールしたのに表示されていない場合は、インストール後に一旦MT5を閉じて再起動してみてください。
次に上図の下部に表示されている「単一」タブをクリックして目的のEAを選択します。
目的のSuper Recoveryを選択したらダブルクリックします。
ここに目的のEA名が表示されていない場合も、MT5を再起動するか、もう一度EAを所定のフォルダーに格納してMT5を再起動します。
次にペア通貨を選択します。
その時にブローカーの口座タイプによってはペア通貨を表示させなければ下図の画面にペア通貨が出ていないこともありますので、その場合は目的のペア通貨を表示させて再度選択します。
上図では予め上部タブの「表示」→「銘柄」で表示させたいペア通貨を予め表示させておいた場合ですが、ここで目的のペア通貨が見当たらない場合は、下図のように「表示」→「銘柄」から目的のペア通貨をダブルクリックして選択可能な状態にしておく必要があります。
上図の作業でバックテストさせたいペア通貨を選択できます。
ここでの注意点はブローカーの口座タイプによって、MT5にログインしている口座タイプと同じ銘柄を選ぶ必要があります。
そして次に「日付」から「期間指定」を選択します。
下図をご覧ください。
「日付」をクリックするとプルダウンメニューが出てきますので、一番下の「期間指定」を選びます。
そして隣のカレンダーをクリックして「2022年1月1日」→「本日」を選択します。
では一気に設定項目について解説します。
下図をご覧ください。
少し遡って復習します。
- ではバックテストしたいEA名が正しく選択されているか確認します。
- は目的のペア通貨が正しく選択されているか確認します。MT5にログインしているブローカーや口座タイプと合ったペア通貨の選択が重要です。左側の時間軸については特に気にしくていいのでデフォルトの1時間足のままテストします。内部パラメーターで予めトレンドを定義する上位足は3時間足でエントリー用の下位足は6分足と選んでいるので問題ないです。
- 期間指定→2022年1月1日→本日までが正しく選択されているか確認します。テックボリュームが増大した期間が2022年からなのでこの期間でテストします。(Super Recoveryのロジックが3時間足の順張りでピラミィッティングを用いている為この期間以外はあまり成果が出ないから)詳細についてはこの記事を読んでください。https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/59551
- 遅延とはサーバー同士のデーター送受信で発生する通信の遅れを意味していますので、遅延なしの理想的な状態では現実よりも有利になりますから、直近で起きた遅延を選ぶ必要があります。ブローカーやサーバーによって遅延に差がありますのでテストするブローカーの直近の遅延を選んでください。
- この欄でも実際にこのブローカーが刻んだリアルティックに基づいた全てのティックを選択してください。この選択が最も厳しいバックテスト基準となります。この欄の隣にあるチェックボックスにレ点を入れると早い計算が可能ですがPipsでの計算になるので、正しい金額に換算するのが面倒ですからここにはチェックを入れないでください。
- このでは金額を入力しますが、通貨の欄がデフォルトで「USD 」となっていますので、手入力で「JPY」と入力します。プルダウンではJPYが出てこないので、デフォルトのUSDを消してJPYと入力してください。レバレッジはテストする口座が国内の個人口座であれば25倍を選択します。数値は手入力で変更することが出来ます。
- は実際の取引状況を確認したいときにチェックボックスにレ点を入れます。注意点はビジュアルを表示させますのでPCのスペックによっては非常に遅くなりますし、他の作業ができなくなりますので通常はレ点を入れないようにしてください。また左側のプルダウンメニューから「無効」→「遺伝的アルゴリズム(早い)」を選択しパラメーターで範囲を指定すれば最適化テストもできるようになります。この項目についてはまたいつか別途で記事を書きます。
そして右下の「スタート」ボタンを押します。
しばらくするとバックテスト結果が表示されます。
ストラテジーテスターの下部にある「バックテスト」タブを選択すると上図のようなテスト結果が出てきます。
バックテストした取引履歴など詳細を記録して保存しておきたい場合は、この画面の空白部分を右クリックすると(MacでVPSを使用している場合は左クリック)上図のようにポップ画面が開きますので、右の欄からHTMLを選択して指定した場所にバックテスト記録を出力します。
予めPCで指定しているブラウザーで詳細が閲覧できます。
この場合はマイクロソフトのエッジで表示されました。
2022年1月1日から本日(2023年11月21日)までの約2年間のバックテストで100万円が1800万円になっています。
以上でMT5を使用したバックテストの基本的な操作方法について述べてみました。
最適化テストができるようになると様々なEAを自分が使用しているブローカーやペア通貨で最適なパラメーターを算出することができるようになります。
これにはかなりハイスペックなPCが必要で、他の作業などがテスト中にできなくなる可能性もあります。
私も現在スキャルピングEAを開発中で最適化テストしている最中ですが、PCが1週間〜10日間ほど使えなくなっています。
それだけ膨大な計算と処理速度や処理能力を求められているので、他の作業をするとフリーズしたようにしばらく動かなくなるので、触れない状態です。
以上は大まかなバックテストの方法についてでした。
内部パラメーターは基本的にデフォルトの設定を自動的に読み込んでいるはずですのでそのまま何も変更なしでテストできるはずです。
ここからは少し新作のご紹介をさせて頂きます。
現在開発中の新作のスキャルEAはSuper Recoveryにように大きな利益を求めるタイプではないですが、固定ロット0.01でティックを使用したロジックとなっていますので時間軸は関係無い仕様としています。
1分足でも日足でも同じように自動でトレードします。
私は基本的にナンピン・マーチンはあまり好きではないので、ナンピン・マーチンは一切ロジックに入っていません。
前作のSuper Recoveryがナンピン・マーチン・ピラミッティングと3つのロジックを組み込んでいるのに対して、新作のスキャルピングEAではピラミッティングのみをロジックしました。
スキャルピング+ピラミィッティング=スキャピラという手法を命名します。
このスキャピラ手法は取引回数が前作に比べて格段に増えていますので、常時ポジションを取得して保有している状態となります。
両建てをしますので、対応口座は両建て限定となります。
インストールと同時にポジションを取りますのでいつでもどんなタイミングでも自動売買トレードします。
基本は」0.01ロットでエントリー上限は設けていません。(最適化テスト結果次第では損切りは搭載するかも!?)
現時点では損切りも設けていません。(最適化テスト結果次第では損切りは搭載するかも!?)
あまり皆さんが見た事ないタイプのロジックですが、巷に溢れている破綻型のゴールド系EAの真逆のロジックと考えて頂ければわかりやすいかと思います。
つまり私表示などの大きなトレンド発生で破綻するロジックの真逆なので、指標などの大きなトレンドで大きく稼げるロジックとなります。
レンジなど方向感の出ないプライスアクション時には両建でヘッジしながらトレンドの発生を待ちます。
裁量トレードでは両建後の処理が難しいのが欠点ですので、そこはEAにお任せしていくと良いかと思います。
私は裁量トレードとEAとの両方をやるハイブリッドトレーダーですが、裁量トレードはRecovery indicatorのみでトレードします。
しかしEAは研究のため巷のIB口座無料配布ゴールド系EAを数多くリアルマネーで実運用し研究してきましたが、完全放置で運用すると、いずれかの時点でどのEAも100%必ず破綻します。
こうした爆益型のゴールド系EAは多くのロジックにナンピン・マーチンを取り入れているため、常に含み損に耐えるようなロジックなっています。
少し考えたらわかりますが、こうしたロジックの最大の敵が指標発表時の極端で長く続く一方的なトレンド発生です。
こうしたプライスアクションでナンピンマーチンで戻りが浅く、あるいは押しが浅く利確できずにポジションを増やし続けるところに破綻の原因があります。
ではその逆とは?
もし逆にすることができたら?
そうした実際のお金を破綻させるEAがYouTubeなどで溢れかえっている現状を見て、今回のスキャルEAを考案しました。
必ず破綻する爆益型EAがあれほどの数で出回り、数多くの方々が使用して儲けたり、破綻したりしていることに憂いも感じておりますし、それで良いのか?
そういう疑問もあります。
月利100%やそれ以上を謳うゴールド系のEAが多いのですが、たまたま運よく数ヶ月破綻しなければ初期投資額が2倍や3倍になるけれども、たまたま運悪く初月に破綻する方々も多いことか危惧します。
ほんのここ数年であのように数多くの爆益型EAが流行っていますが、どうして反対のロジックが生まれないのか不思議です。
物事は必ず「正・反・合」という進化のプロセスを通ります。
現在の「正」が爆益型EAであるとすれば、「反」が合ってもおかしくないはずです。
そんなこんなで現在製作中のスキャルピングEAですが、名前は「波乗りきんじろう」と言います。
ロゴマークはこんなのを作ってみました。
由来は大きな指標発表や有事の際に大きな値動き=ビックウエーブに犬でも乗れるほど簡単なロジックのEAであるという発想から来ています。
「波乗りきんじろう」EA完成まで1~2ヶ月かかるかも知れませんがもうしばらくお待ちください。
ちなみにスウィングトレードのSuper Recovery とポートフォリオを組んで頂きたいと思いますので、現在Super Recoveryユーザー様には90%OFFの1万円で販売します。
正規の販売価格は110,000円です。
現時点での最適化テスト進捗状況はこんな感じです。
2年間で約200万円ほどです。
スタート資金は10万円で、2022年1月1日〜2023年11月21日までのバックテストです。
ロットが固定の0.01ロットなので、1000通貨で200万円を稼ぐには、2,000,000÷1000通貨=2,000倍となります。
年間平均で1000倍だとすると0.01ロットでは100万円ですが、0.1ロットだと1000万円ほどが年間利益となります。
ドローダウンが36%と大きめなのが心配なところなので、損切りをつけるとDDは小さくなりそうです。
この最適化テストはVPS上で行っておりますので、EAを複数台動かせなくなっています。
同時に自宅のPCでも最適化テストしています。
項目を多くしたりテスト項目を細かくテストすることで膨大な計算が必要になります。
このEAは比較的項目が少ないのですが、それでも1週間ほどPCを占領されることになります。
まだ開発に着手したばかりで、どこまで改良するかわかりませんが、毎日稼ぐスキャル型「波乗りきんじろう」と大きく稼ぐスウィング型「Super Recovery Recovery」との両極端なロジックでポートフォリオが組めれば最強かもしれません。
いずれにしても大きなトレンド発生時に大きく稼ぐEAという意味では共通の概念です。
今後地政学的リスクは高まる一方で米国の金利打ち止めや国内の金利上昇?や戦争リスクなど様々な憶測が飛び交い為替は大きな変動の時代に突入しています。
先ほども話したYoutubeやXなどで流行りの爆益型ゴールド系EAはこうした急激な大きなトレンドで必ず破綻します。
それとは反対のロジックを組みことで安心して大きなトレンドを待つことができるようになるかも知れませんね。
ではまた。
よろしいですか?