TNA_EAラボ 両建てを使いこなす
両建てとは
買いポジションと売りポジションを
同時に保有することを
両建てといいます。
「これって、何の意味があるの?」
って思われるかもしれません。
FXの両建ては意味なしとまで
言い切っている書籍も目にします。
しかし、使い方によっては
とても有効な手法だと
私は考えております。
使い方によってはと
申しましたが、
まずトレード対象を選ぶことが重要です。
私がおすすめするのは
通過ペアであればAUD/NZD
CFDであれば「金」「XAUUSD」です。
理由はどちらも一方的に価格が上がったり下がったりする可能性が低く
狭い値幅のところで長期間いったりきたりするためです。
AUD/NZDではオーストラリアとニュージーランド
どちらも資源国で地政学的にも近く、ほぼ、同じところにいます。
また「金」では、通貨と違い
有限資源で絶対的普遍的な価値がある為、
どこまでも一方的に下落することは
考えられないためです。
それでは具体的に、
買いポジションを持っていて
下落していったときのケースについて
考えます。
ごく普通のやり方として
損切り(ロスカット)をしなさいと
教えられていると思います。
そのまま下落していった場合
ロスカットして
損失を確定させており、
ポジションも
保有しておりませんので
それ以上の含み損を増やさなくて
すんでいます。しかし、
次にトレードしていく為には
買いか売りのエントリーポイントを
また探さないといけません。
トレードの継続性としては
ぷっつり切れてしまって
また次のエントリーを起こさない限り
利益は生まれてきません。
トレードもリズムだとすると
リズムに乗れません。
一方、それに対して、ロスカットせずに
買いポジションをそのまま保有した上で
買いポジションと同じロットサイズで
新規に売りポジションを
保有します。
この後、何が違ってくるでしょうか?
ロスカットせずに
売りポジションを持った場合、
買いポジションは
さらに含み損が増えてしまう。
しかし、後から建てた売りポジションでは
買いポジションで増えた含み損と
同じだけ含み益が生じていることになります。
含み損と含み益の
プラスマイナスを合計すると
反対売買のポジションを
建てた時点の含み損がそのまま
キープされていることになります。
両建てではこれを使います。
この両建て状態からしばらくして
どちらかのポジションで
含み益を生ずるようになったら
決済ポイントで
利益が出ている方を決済します。
すると、利益がでていない方向の
ポジションだけが残り、
再び含み損を抱えた状態になりますが
それも可とします。
再び損切りのエントリーポイントが来たら
反対売買のポジションを新規に建てて
再び両建て状態に
持ち込みます。
もしくは、利益がでていない方向の
ポジションだけが残っている状態から、
反転して
含み損が出ているポジションを
利益が出る方向に
トレンドが出てきたら
同じ方向のポジションを建てます。
これは
元のポジションよりも買いなら
レートの低いところ
売りならレートの高いところの
ナンピンポジションを持つことになります。
ナンピンポジションの決済タイミングは
ナンピンを建てたときのトレンドが
一時的なもので長く続かないと
判断すれば
ナンピンポジションだけで
利確タイミングがきたら
利確してしまうか
トレンドが継続して続くと
判断できるのであれば
ナンピンポジションと元あるポジションの
含み益と含み損の合算で
トータルプラスの利益が出たら
利確します。
両建てに持ち込むということは
上記のことを繰り返し継続することで
いつの間にか利益になっていることです。
つまり、損切りの代わりに
反対売買のポジションを持つことで
次の利益になる種を
撒き続けていくことになります。
このように両建て手法はナンピンと
セットで使うことになります。
この手法でよいところは
損切りするEAでは
レンジにはまったときに
損切り貧乏に陥るところ
両建てナンピン手法では
含み損を抱えていながらも
いつの間にか利益を増やして
いけることになります。
損切りしないといけない状況で
損切りした場合、損失を確定し、
それ以上に損失を増大することは
ありませんがそれだけです。
しかし、損切りではなく
両建てした場合は、
継続されていきますので
大きな利益になることがあります。
両建てした時の裁量は
判断が難しいですが
EAでルール化して決めてしまえば
あとはEAにお任せできるので
EAでロジックにするのに
とても相性のよい手法だと
私は感じております。
この手法をロジック化し
EAに仕上げたものが
オリジナル自作EA「TNA_XAUUSD」になります。
よろしいですか?