ストキャスティクスは順張りでも使える!
前々回では、ストキャスの定義、世間一般で言われる売買サインの誤りについて。
前回では、ストキャス3本の線について解説しました。
いよいよ、ストキャスを使ったトレード戦略について話していきます。
%Kは期間26日
%Dは9日平均を使います。
26日、9日は一目均衡表やMACDでも使われる数値です。
【逆張りで使う場合】
%Kが20%を上抜けしたのを確認し、%Dが20%を上抜けしたら買い。
%Kが80%を下抜けしたのを確認し、%Dが80%を下抜けしたら売り。
【順張りで使う場合】
%Kが50%を上抜けしたのを確認し、%Dが50%を上抜けしたら買い。
%Kが50%を下抜けしたのを確認し、%Dが50%を下抜けしたら売り。
こうすると、かなり使えるのではないでしょうか。
しかし、どんなテクニカル指標にも騙しはあります。
それを回避するために、指標の定義・計算式を理解し、パラメーターを調整し、正しい使い方をマスターしていきましょう。
テクニカル分析を研究するための3ステップ
①定義・計算式の意味を理解する
②指標から読み取れる情報を探る
③正しい売買タイミングを考える
今回のストキャスを例に考えると、
①ストキャスティクスの定義は、
%K=(現在値ー最安値)÷(最高値ー最安値)
%D=%Kの3日平均
スロー%D=%Dの3日平均
②一定期間の最高値と最安値の幅を1とした時に、最安値を基準として何%の位置に価格があるかということ。
③価格が安定上昇する時、%Kは80%以上を推移する。価格が安定下降する時は20%以下を推移する。
このことから、%Kは80%以上を推移するときは上昇トレンド中だから、買われすぎだから売りサインとはならない。20%以下も同様。
一定期間の日数が短すぎると、簡単に%Kが0や100をつけるので使いづらい。適度な長さが必要。
最後に、ぜひやってみてほしいのは、一目均衡表の基準線のみをチャートに表示して、%Kの変化を見ることです。
%Kを期間26日に設定した場合、%Kが50%の時はちょうど価格が基準線の位置にあるということ。
オシレーター系の指標は、相性のいいトレンド系と一緒に表示させて使うことをオススメします。
例えば、2本のEMAとMACDなど。元となる考え方が同じものを一緒に使うと良いです。
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