両建てEAを利用する際の注意点とブローカーからのペナルティ①
FX
EAの中には両建てと呼ばれる「買いと売りの同時保有」を行うものも存在します。
本来両建てとは「買いポジションと売りのポジションを同時に保有することで損益のロックを行ったり、一時的なリスクヘッジをするため」に行う取引手法のひとつです。
しかしEAにおいての両建ては少し意味が違います。
EAはインディケータや値動きの結果によってエントリーするかどうかの判断を機械的に判断して取引を行いますが、例えば買いのポジションを保有中でも「売りのサインが出たときに売りエントリーを行う」EAが両建てを行うEAになります。
つまりエントリー時点で「反対側のポジションを持っているかどうかが取引判断に加味されないルールになっている」EAということになります。
EAを両建てにするメリットは「取引ルールを判定する際に逆ポジションの有無に関わらず売りや買いの優位性があるとされた場面でエントリーを行う」ことです。
これにより一旦は買いと判定されポジションをもったが、その後急落してしまった際などに売りのエントリーが同時に行われていることで結果的にプラスで終えることができることです。
一方でEAを両建てにするデメリットは「明らかな買い場でも取引ルールに沿っていれば売りを行ってしまい無駄な取引を増やしてしまうこと」「往復ビンタを被ってしまう恐れが高まること」の2点です。
また単ポジションのEAでも両建てを行う設定になっていれば最大ポジションは買いと売りの2ポジションになること、両建てをしない単ポジションのEAはポジション保有中は他の取引を行わないため取引回数が少なくなる傾向があることを覚えておきましょう。
そもそも両建ては禁止ではないのか
両建てを禁止しているFXブローカーもありますが、基本的には「同じ口座内での両建ては禁止していない」ブローカーの方が多いです。
両建てを許可することによりスプレッドなどの手数料という収益がFXブローカー側にも発生するので、ルール内でならOKとしているところも多数あります。
ただし厳しく禁止されている行為もありますので覚えておきましょう。
・2つ以上のFXブローカーをまたいでの両建て
・同じFXブローカー内の別の口座を使っての両建て
・家族などの名義を使っての両建て
などはペナルティが課せられますので絶対に行わないようにしましょう。
詳しくは次回に解説します。
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