勝率70%の意味合い
ゲコーです。
このコラムにたどり着いた方の中には、
「自動売買システム(EA)は初めてだよ~」
という方もおられるかもしれません。
なので何回かに分けて、はじめてでもわかるEAの豆知識、みたいな記事を書いてみようと思います。
今回は、EAの勝率についての続きです。
ゴゴジャン出品中EAのバックテストで「勝率70%台」というデータがありました。
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/39494
この「勝率70%台」がどういった意味を持つのか、について考えてみます。
*EAの性能は関係なしに、「勝率」と【TP/170pips】【SL/130pips】だけを取り上げていきます。
勝率70%ということは、10回トレードしたら7回は勝つことになります。
レバレッジ25倍でドル円0.1ロット(1万通貨)トレードするとすれば、証拠金は最低6千円前後だとして、ちょっと計算してみましょう。
勝率70%の場合分けを、3連敗(SL*3)のあと7連勝(TP*7)としてみます。
- SL:-13,000円 合計-13,000円
- SL:-13,000円 合計-26,000円
- SL:-13,000円 合計-39,000円
- TP:+17,000円 合計-22,000円
- TP:+17,000円 合計-5,000円
- TP:+17,000円 合計+12,000円
- TP:+17,000円 合計+29,000円
- TP:+17,000円 合計+46,000円
- TP:+17,000円 合計+63,000円
- TP:+17,000円 合計+80,000円
トレード3回目で最大損失となり6回目でプラテンします。
この場合の最低限必要な証拠金は、【39,000 + 6,000 = 45,000円】となります。
(証拠金維持率との兼ね合いもあるので、実際にはさらに余裕を持った資金が必要です)
では、高勝率でありがちな「利小損大」ではどうなるでしょう。
【TP/50pips】【SL/100pips】で計算してみます。
- SL:-10,000円 合計-10,000円
- SL:-10,000円 合計-20,000円
- SL:-10,000円 合計-30,000円
- TP:+5,000円 合計-25,000円
- TP:+5,000円 合計-20,000円
- TP:+5,000円 合計-15,000円
- TP:+5,000円 合計-10,000円
- TP:+5,000円 合計-5,000円
- TP:+5,000円 合計0円
- TP:+5,000円 合計+5,000円
トレード10回目でやっとプラテンです。
この例からもわかる通り、トレードは勝率だけをみていてもあまり意味のないことになります。
勝率だけでなく、「最大損失」との兼ね合いを見たほうがいいと思いますし、どのくらいの資金が必要なのかを把握しておくことは最重要事項であると考えます。
もちろん、最大損失の計算は【TP】や【SL】だけで決まることは少なく、ロジック全体を見ていく必要があります。
自動売買システム(EA)においては、バックテストデータにある「最大ドローダウン」という項目から必要資金の概算を計算できます。
よろしいですか?