ビットコインキャッシュ(BCH)がハードフォークして価格が20%高騰!今後はどうなる?
ビットコインは11月2日に価格が急激に上昇し、土日を挟んだ11月5日の午前1時前後よりさらに急騰しました。
COINGekoによるとビットコインの価格は、10月29日(1BTC=711,690円)から11月7日(1BTC=752,060円)までで約0.6%の上昇を見せました。
ビットコインキャッシュ(BCH)が過去7日で20%の価格上昇
ビットコインキャッシュは2017年8月、ビットコインの技術的な限界を突破するためにハードフォークして誕生しました。
ハードフォークのした目的はビットコインのブロックサイズ(※)を拡大することであり、ブロックサイズを1MBから8MBに拡大され、さらにその後のアップデートにより2018年5月には、ビットコインキャッシュ(BCH)のブロックサイズは32MBまで拡大したことで大幅な処理能力向上を実現しました。
ブロックサイズとは、ブロックチェーン上の1つのブロックに書き込める情報量のことです。
ブロックサイズが小さいと次のブロックを生成するコストが増大し、手数料の増加や取引反映の遅延を招きます。
BCHの分裂問題について
ビットコインキャッシュの分裂問題の中心には「Bitcoin ABC VS Bitcoin SV」という構図があります。
Bitcoin ABCはビットコインキャッシュの最大顧客の1つで、ビットコインキャッシュのハードフォークに関して以下のような機能を付与するべきだと主張しています。
- CTORの導入(計算負荷の軽減)
- opコードの施行
- 最低限トランザクションサイズの施行
- 「push only」ルールの施行
- 「Clean stack」ルールの施行
上記のBitcoin ABCの主張に真っ向から反対する企業があります。
それが自称サトシナカモトが代表を務めるブロックチェーン企業のnChainです。
nChainを中心とする「反Bitcoin ABC派」のグループはBitcoin SV(ビットコイン サトシビジョン)と言われ、以下のような主張をしています。
- ブロック容量を32MBから128MBへ拡大
- 以前禁止されていた4つのopコードの解禁
- opコードのスクリプトを201から500に増加
これらの議論にはイーサリアムの共同開発者として有名なヴィタリック・ブテリン氏や、中国大手マイニング企業であるビットコメインのジハン・ウー氏も参加しており、両氏ともBitcoin ABCの主張を支持しています。
分裂問題から派生したビットコインキャッシュ(BCH)の価格上昇
先述したように、ビットコインキャッシュの分裂問題は、一向に解決されておらず、コンセンサス(両社の合意)が取れていない状況です。
このような状況の中普通であれば価格が下落するところを、ビットコインキャッシュは過去7日間で20%近いか価格上昇を見せました。
価格が上昇した背景には皮肉にも「ビットコインキャッシュの分裂問題」の存在があります。
ビットコインキャッシュの価格が上昇した理由に、バイナンスやコインベースなどの海外大手取引所やSBIバーチャル・カレンシーズから分裂で発生した仮想通貨の取扱いをサポートすることを発表したことにあります。
仮にビットコインキャッシュが分裂したとしても、その分裂したコインがすぐ大手仮想通貨取引所で取り扱われるという事実が安心材料となり、今回の価格上昇につながりました。
SBI北尾社長:ビットコインキャッシュ(BCH)分裂騒動に対する見解
10月初めにSBIの社長である北尾氏は.......続きはこちらで⇩
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