三菱UFJ銀行とブラデスコ銀行がリップル社技術を利用して国際送金システムを開発すると発表!
2018年11月9日、日本の三菱UFJ銀行と子会社であるBancoMUFGBrasil(ブラジル)がブラデスコ銀行との新たな国際送金の開発に関する協力を目的とした覚書の締結を次のような発表をしました。
およびその全額出資子会社である MUFG バンク(ブラジル)は、今般、ブラジルの総合金融グループであるBancoBradescoS.A.(以下、ブラデスコ銀行)との間で、日本・ブラジル間における「新たな国際送金の開発」に関する協力を目的とした覚書を締結いたしました。
引用:日本経済新聞「三菱UFJ銀行、ブラジルのブラデスコ銀行と新たな国際送金の開発に関する協力で覚書締結」
ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行の関係性は?
ブラデスコ銀行は南米を代表する大手金融グループであり、ブラジルの四大銀行の1つだといわれています。
ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行の関係は1973年に三菱UFJ銀行(当時は三和銀行)がブラデスコ銀行に出資したことから始まり、40年以上にわたって強固な提携関係を築いています。
また、ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行は2017年9月にFinTech分野における協力を目的とした覚書を締結しており、今回の「Ripple社の技術を活用した国際送金の開発」はFinTech分野の一環として行われるものです。
そして今回の発表により、今後は両銀行の共同開発により「高速かつ透明性・追跡性に優れた国際送金の実用化及び商用化へむけた検討」を前進させると明言しました。
ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行がRipple社の送金技術を利用する理由は
Ripple社も、ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行の発表を自社のTwitterにて発表しました。
Ripple社が開発した送金ソフトウェアは、インターネット通信プロトコルを採用し、決済実行の前後で銀行間のメッセージング機能や即時決済・着金を実現することができます。
しかし、従来の国際送金システムとして採用されていたのはSWIFTという規格です。
ただSWIFTは以下のような問題点があり、トラブルが相次いでいました。
- お金の流れが不透明である
- 様々な銀行を経由するため手数料が高い
- 決済・着金の反映スピードが遅い
SWIFTの問題点などについて詳しくは下記をご覧下さい。
>>>SWIFTとは?Rippleの国際送金との違いや仕組み・問題点を徹底解説!
Ripple社が開発した国際送金ソフトウェアはSWIFTが抱えるすべての問題点を網羅(もうら)的に解決しており、10月~の2ヵ月ほどでRippleネットワーク(※)への参加社は200以上に増加しました。
Rippleネットワークとは、Rippleが開発した国際送金システムを導入している企業集団のことです。
日本からは、SBIやみずほ銀行など多くの大手銀行が参加しています。
SWIFTは1970年代頃にできたシステムですが、性能ではRippleソフトウェアに勝てません。
しかし、SWIFTにもRipple社より優れている点もあります。
優れている点は、SWIFTは世界に1万1,000社以上の提携企業があり為、規模間を比較するとSWIFTに軍配が上がります。
さらにSWIFTは先日、世界的大手IT企業のMicrosoftと提携しSWIFTのアップグレードを図る計画を明らかにしました。
>>>SWIFTとマイクロソフト社が提携!国際送金に便利なリップル(XRP)との違いは?
SWIFTとRipple社を比べると規模間ではSWIFTが軍配が上がっていますが、ブラデスコ銀行と三菱UFJ銀行がRipple社を採用した理由は、やはり将来的なことを考えてのことでしょう。
Ripple社の勢いが止まらない!?
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