米・英・欧の要人発言に要注意! ~11月27日の注目点とスケジュール~
◎本日の注目点
1)クラリダFRB副議長発言
来年の米経済成長と利上げ回数について発言があるか注目。 現在の経済データを見る限りでは、強いものが多いが、経済成長は来年も続くとみているのか!? それとも、金利は適正水準まで来ていると判断しているのか!?
年内12月の利上げは、織り込まれている。 来年の利上げ回数が気になるところです。 なので、米要人発言も来年の投票権を持つ要人に注目するべき。 本日予定される要人発言、ボスティック・アトランタ連銀総裁は12月の投票権は持っているが、来年の投票権は持っていない。 エバンス・シカゴ連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁は12月の投票権は持っていないが、来年の投票権を持っています。
来年の利上げ回数を測るためには、クラリダFRB副議長、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁の発言に注目したいと思います。
2)Brexit交渉合意案
昨日、メイ首相は英議会にBrexit交渉合意案を説明したとの報道。 メイ首相の発言で「離脱案が議会に否定されれば何が起こるが誰にも分からない」と出ています。 週末にEUと英国でBrexit交渉合意したことを、マーケットは様子見している模様。 EUと英国で合意できたとしても、英議会で承認されなければ意味がないこと、英議会で承認されにくいことを織り込んでいると思われます。 なので、合意出来たにもかかわらずポンドの上昇は限定的でした。
今後は、12月12日の英議会承認手続きまで、承認に関する発言に一喜一憂する展開が続くと思われます。 ヘッドラインの度に上下する展開が続くと思われます。 Brexit交渉合意案に関する発言に注目したいと思います。
また個人的には、アイルランド国境問題とジブラルタルの領有権が鍵になってくると思います。
3)イタリア予算案
イタリアの予算案について「対GDP比にこだわるつもりはない」というような内容の発言が出ています。 ただ、読み解き方は様々で、予算案の修正に応じるつもりがあると受け止めるという見方もあれば、今週発表されるGDPが悪い結果であっても見直さないという見方、自分たちの公約を守れるのであれば財政赤字にこだわらないとの見方、と分かれています。
イタリア側は掻き乱したいだけなので、あえて曖昧な発言にしていると思われます。 発言とイタリア長期金利、株価などに注目していきたいと思います。
4)リスクオン!? リスクオフ!?
先週から続いた、株安・原油安のリスクオフは一旦調整!? なのか、小幅反発しています。
英国と欧州で離脱交渉が進展していることが好感されたのか、それともただ単に、調整反発なのか分かりません。 リスクオフとともに買われていた円・フランは買い戻され、ドル円は113円ミドルまで戻しています。 ドルも買い戻され、ドルインデックスは97台を回復しています。 リスクオン・リスクオフでドル相場・円相場が動いているように感じます。 株価やドルインデックスなどを確認しながら、リスクオフ・リスクオンを見極めていきたいと思います。
個人的に年内は、リスクオフで下落したドル円は押し目買いのチャンスだと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
11/27(火曜日)
G20財務相会合
19:00 USD OPEC会議
22:30 USD クラリダFRB副議長発言
11/28(水曜日)
G20財務相会合
00:00 USD 消費者信頼感
01:00 EUR メルシュECB専務理事発言
03:00 USD 5年債入札
04:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
04:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
04:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
06:30 USD 米石油協会週次原油株式
07:00 NZD オアRBNZ総裁発言
◎週間スケジュール
Brexit大詰め、欧州各国・英国それぞれの思惑! ~11月26日週の注目材料~
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