最大ドローダウンの基礎理解について
☆バックテストには最大ドローダウンの項目があります。
☆EA選びの基準として重要な項目です。
☆今回は最大ドローダウンについて書きます。
①単利バックテストでは%は見ない
②低ければよいわけではない
③リカバリーファクターが大事
④できれば円で表示されるべき
こんな感じで4項について記事にします。
①について
単利バックテストでは当然ながらロットは固定です。
複利運用とは違い、証拠金がいくらになろうとも固定ロットで売買します。
…つまり、初期証拠金が多いほど必然的にバックテストの最大ドローダウン%は下がります。
なので、単利バックテストの場合には最大ドローダウン%は見てはいけない!となります。
あくまでも、金額の方を見なければなりません。 (最大ドローダウン1%未満の聖杯EA!なんてフレコミは全くアテになりません)
②について
そして、最大ドローダウンは単利バックテストなら金額の方を見るとしても、 何ロットでバックテストしたか?によって変わります。
0.1ロットで5万円だと、0.01ロットで5千円です。 何ロットでバックテストした時の最大ドローダウンの金額なのか?を見る必要があります。 (最大ドローダウンわずか5000円の聖杯EA!なんてフレコミは全くアテになりません)
③について
さて、最大ドローダウンが0.1ロットで5万円だったとします。
このEAは良いEAでしょうか?
それだけではわかりません。
純益がいくらか?が重要です。
(1)最大ドローダウン5万で純益50万
(2)最大ドローダウン5万で純益100万
…この2つなら、間違いなく(2)を選びますね。
しかし、市販のEAのバックテストは最大ドローダウンや純益がバラバラで、どう比べたらいいかわからない!となってしまうかも知れません。
…そこでリカバリーファクターという指標があります。
計算は簡単で、 純益/最大ドローダウン です。
この数値が高いほど優秀なEAです。
▲一般的にバックテスト10年でリカバリーファクターは10以上は欲しいです。
この場合、1年あたりリカバリーファクターは1なので、最大ドローダウンが発生した場合、1年でリカバリーできるという数値です。
10年で純益100万円、最大ドローダウンが5万円だとリカバリーファクターは20です。
5年で純益100万円、最大ドローダウンが5万円でもリカバリーファクターは20です。
※つまり、バックテスト期間によって変わります。 ※なので、割り出したリカバリーファクターを1年あたりに換算するとか、期間を統一する必要があろうかと思います。
ただ、バックテストは10年以上のものを比較対象にしましょう。
5年間だけ良くても、次の5年がボロボロというのもよくあります。
10年以上がスタンダードだと思ってください。
④について
あるEAのバックテストで最大ドローダウンが5万円だったとします。
かたや、もう一方のEAのバックテストでは500ドルだったとします。
これら2つのEAは、同額の最大ドローダウンでしょうか?
500ドルというのは日本円でいくらでしょうか?
1ドル100円なら5万円。
2015年の1ドル125円の時の最大ドローダウンなら62500円。
2011年の1ドル75円の時の最大ドローダウンなら37500円。
同じ500ドルでも62500円だったり37500円だったりと、
かなり変わってきますね!!
最大ドローダウン500ドルと言っても実際に何円なのか?はわかりません。 つまりは、私達は日本円ベースで取引している以上は、バックテストも日本円ベースで表示されている方が良いということです。
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