テクニカル分析の長所と短所
長所
理解が簡単
テクニカル分析はルールが明確なので多くのトレーダーに利用され ています。
例えばマーケットが10日移動平均線を抜けて上昇した ら買うといったぐあいです。
チャートを見ればどこで買って、どこ で売れば良いのかトレーディング戦略を明瞭にできます。
エントリーシグナルが明確
テクニカル分析はどこで買って、どこで売れば良いのか 数値ではっきりとわかります。
良いテクニカル分析は繰り返して現 れるマーケットパターンをうまく捉えた比較的簡単なルールで示さ れます。
悪いテクニカル分析は複雑で理解しがたい買いと売りのシ グナルをだします。
多くのマーケットに適用可能
あるマーケットでうまくいった戦略を他のマーケットに試すことも 価格データさえあれば簡単にできます。
うまくいった戦略を他のマ ーケットで試す事はリスク分散の観点からも、儲けるチャンスを拡 げる観点からも大きな利点になります。
素早い実行
ニュースやレポートをじっくりと時間をかけて読んだり見たりしな くてはならないファンダメンタル分析に比べて、テクニカル分析は とても素早く実行できるし、状況によっては自動化もできます。
分析に要する時間が短いので他のマーケットでトレードもできるし、 リスク管理やメンタルコントロールにより多くの時間も割けます。
戦略の最適解発掘
テクニカル分析は価格の動きのパターンに焦点をあてるので、過去 データーを使って簡単に戦略の有効性を試すことができます。
また 短時間でテストできるので多くの異なる戦略を試して、どの戦略が 一番チャンスをくれるのかを探し出す事もできます。
そしてパラメ ーターを色々と変更して試す事により戦略の利益性も向上できます 。
短所
未来は過去の延長という確信
過去データーを使って沢山の戦略を試せるので過去に於いて最も儲けることができた戦略を見つけだす事ができます。
例えば百の 戦略を試せば二三つは見つけられます。
しかし、 それは過去のデータを使った時にうまくいったものであり、未来で もうまくいくとは限りません。
確信をもって未来でもうまくいくと思 い込んでリスク管理の手を抜くととても痛いめにあいます。
変化しつづけるチャートパターン
マーケットはパターンを繰り返しますが、そのパターンは常に変化 しているのでトレーディングで長期に儲けるのは難しくなります。
例えば強いトレンド相場で単純移動平均でとても儲ったとして、マ ーケットがレンジ相場に突入した時に同じ単純移動平均戦略を使っ ていると大損します。
正反対のシグナル をだす異なるインディケーター
トレーダーは長期に利益をもたらす複雑で正しい組み合 わせのインディケーターがこの世にあるはずだと想っています。
難しい数学を使った複雑な理論を理解できたら常勝のトレーダーに成れる気がします。
でも複雑に構築した戦略が必ずしもうまく働くわけではありません。
色々なインディケーターを同じチャートに表示すると、 どれを見てトレードすればよいのか分からなくなります。
例えば移動平均は売りのサインをだしてRSIが買いを示したら、 どうしていいか分からなくなり、それは損失につながります。
魔法のインディケーター神話
損ばかりしているトレーダーは、正しいインディケーターを見つける事ができたなら儲ける事ができて問題はすべて解決できると信じて います。
しかし ほとんどのトレーダーの損失はリスク管理の甘さとトレード中のストレス に負けたミストレードに起因します。
すべてのマーケットでいつでも利益をあげられる完璧なインデ ィケーターなどはありません。
大事なのは二三のマーケットパターンに習熟して、チャートを見ながらパターンを使うべき時と使わざるべき時の判断ができるようになる事です。
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