注目はBrexitから米予算、政府機関閉鎖か!? ~1月17日の注目点とスケジュール~
今朝、英国議会ではメイ政権に対する不信任決議案が否決されました。 昨日の離脱案は大差で否決されたことから、メイ首相の支持率に懸念がありましたが、僅差で信任されました。 不信任案が否決されたことでリスクオフの流れは若干後退しました。 円安。フラン安が進み、ドル円は109円台に乗せています。
◎本日の注目点
1)英国新政権とBrexit案
英国議会で内閣不信任案決議が否決されたことで、再度メイ首相は信任を得ました。 ただ、信任は得たもののギリギリの僅差、閣外協力の北アイルランドDUP党の支持がなければ政権交代もあり得ました。
この状況を受けて、メイ首相はどのような対応に移っていくのか注目です。 まずは、先日否決された離脱案の代替案を3日以内に提出しなくてはいけません。 どの部分を修正してくるのかに注目しています。
その他に、3月29日の離脱期限の延長です。 EU側からは、申し入れがあれば離脱期限の延期の可能性を示唆しています。 期限延長の申し入れをするのか、それとも期限内で離脱案を承認できなければ、合意なき離脱を選択するのかに注目しています。
2)米予算と政府一部機関閉鎖
米政府一部機関の閉鎖は各所に影響が出始めています。 世論調査でも、政府機関閉鎖の原因はトランプ大統領であるとの結果が出ているにもかかわらず、予算案に対し強硬姿勢をとっています。 対立する民主党も中間選挙で勝利したことで議会で過半数を握っています。 民主党も一歩も引かないことが、政府機関閉鎖の長期化に繋がっていると思います。
このまま政府機関閉鎖が続けば、リスクオフに繋がってきます。 予算案の承認と、トランプ大統領の行動に注目したいと思います。
3)米企業決算と株価
今週は米企業の決算が続々と発表されています。 決算の内容を総合的に見ると、想定通りか下方修正が多いように見えます。 特に先行きに不安を抱えている企業が多いように感じます。 まだ、決算発表が続きますので、結果と内容次第で株価下落、リスクオフの流れになりかねないので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
1月17日(木曜日)
09:01 GBP RICS住宅価格
09:30 AUD 住宅ローン
12:20 JPY 黒田日銀総裁発言
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
20:00 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業指数
1月18日(金曜日)
00:45 USD クウォールズFRB副議長発言
06:30 NZD NZ購買担当者指数(PMI)
◎週間スケジュール
ポンドクラッシュなるか!? 英国議会での採決が注目の一週間! ~1月14日週の注目点とスケジュール~
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