意外と知らない、バックテストの正しい見方
ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ
ストラテラジーテスター(バックテスト)の見方
バックテストとはMT4をお使いの方にバックテストを一から説明する必要はないと思います。
過去のデータからEAの性能を調べるテストです。もちろん実際の運用はバックテスト通りにはいきません。
しかしながらバックテストから様々な情報を読み取る事ができます。
本記事ではバックテストの見るべき情報、その活用方法を基礎から紹介していきます。
こんなにもヒントが含まれていた・・・
画面の解説
よく見るバックテストの結果ですが 細かなヒントがかなり隠れています。
上から詳細を見ていきましょう。
1. Strategy Tester Report →バックテスト固定タイトル
2. DeliriumRSIUSDJPY →EAの名前
EAの名前には多くのヒントが含まれています。
少し分析してみましょう。
EAの名前にRSIの文字が入っています。RSIをインジケーターとしている、オシレーター系ですね。
FX-ONのEAランキングを見てみるとRSIもしくはMAの名前が入ったものが多く見当たります。
トレンドはMA、オシレーターはRSIが人気という事でしょうか。
Deliriumは商品名と想像がつきますが、このEAが気に入ったのであれば、 この品名で検索して下さい。
類似したシリーズのEAや最新のバージョンが見つかるかもしれません。
通貨ペア名、数字や色が名前に入ったものは同系統のEAが見つかる事が多いでしょう。
他にもスイング、スキャルピングの文字やTS(トレーリング・ストップ)など様々なヒントが隠れています。
3. OANDA-Japan Live(Build 950) →ブローカー名とMT4のバージョン
購入するEAのブローカーはできるだけバックテストと揃えましょう。
ブローカーによってスプレッドや手数料が違うのは有名ですが、ストップレベルの差でEAが動作不良を起こす事があります。
スプレッド原則固定でないブローカーではバックテストのスプレッドが平均値か最高値か、もしくは最低値かを確認する必要があります。
平均値+1~2ポイント程度が原則固定のバックテストと比較できるラインです。
手数料は経費扱いになるので税制面で有利です。
手数料を反映させるには手数料をとるブローカーにログインした状態でバックテストをして下さい。
ブローカー名にDEMOの文字が入っている場合はデモ口座です。手数料が反映されているか特に注意して下さい。
ストップレベルは気配値画面の仕様で確認ができます。
ストップレベル10という事は三桁表示では1PIPS、二桁表示では10PIPSとなります。
ストップロスや利益確定値が現在の価格からストップレベル以上離れていないと、発注や変更を受け付けてくれません。
トレーリング・ストップを使用しているEAなどは注意して下さい。
第一回は普段ほとんど気にしないバックテストの上から三行の活用方法を解説しました。
いかがでしたでしょうか?次回はもう少し下の項目を解説していきます。
よろしいですか?