暴虎馮河(ぼうこひょうが)[森晃]
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森晃(もり・あきら)さんプロフィール
エコノミスト。シンクタンク(アメリカ合衆国)に所属。専門分野は、為替政策、金融政策、マクロ経済政策、金融規制。市場関係者、金融当局者、政策当局者と交流し、多方面から為替の動向について分析を行っている。
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※この記事は、FX攻略.com2019年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
2019年がスタートした。このレポートが読者の皆さまの目に触れるのは2月でありますが、新年明けましておめでとうございます。平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。皆さまにとりまして本年が希望に満ちた実り多い年となりますよう心からお祈り申し上げます。
今年も米国経済学会出席のためアトランタに出張した。個人的な感想として、2018年のペンシルバニア、2017年のシカゴは寒かったので、暖かい場所での学会は非常にありがたい。学術会議の楽しみは、新しいアイデアに触れる機会が多くあることである。また、何より同窓会みたいなもので、顔見知りの教授、官民のエコノミストと会ってお話しができることが非常に楽しい。
まずは、あるエコノミストと立ち話をしたトピックスを披露したい。リーマン・クライシスのような信用リスクがマーケットで再び起こり得るか、そしてそれが世界の金融市場に伝播するかどうかについて議論した。筆者の個人的な意見であるが、テール・リスク(発生確率は極めて小さいが実際に発生すると影響が大きい)が起こる可能性は非常に低いと考えている。しかしながら、マーケットでは信用リスクの許容度が低下しているため、昨年10月以降フォローしている。
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