元為替ブローカーから学ぶ売買プランの作り方|第24回 三波動の考え方を取り入れたドル円相場分析⑰[浅野敏郎]
浅野敏郎さんプロフィール
東短グループの外国為替売買仲介業者である、トウキョウ フォレックス株式会社、さらには、為替取引の世界シェア80%以上を誇るEBS社(現ICAP)等での勤務経験を持ち、1985年のプラザ合意、その後の超円高時代、バブル崩壊、2000年のユーロ統合などの歴史的相場を第一線で経験し、相場観を養う。その後、2社のFX取引会社の創業、プライベートFXファンドのディーラーも経験。現在、投資の学校グループの日刊ブログで執筆を担当。特技の映像編集を活かした分りやすい映像作品の支持者も多い。
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※この記事は、FX攻略.com2019年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
浅野敏郎さんが、自身の経験と知識に裏打ちされた売買手法や相場観構築のノウハウを余すところなく教えてくれる本企画。今回も引き続き、直近と今後のドル円相場を読み解いてもらい、その上で最適な売買プランを提示していただきます。
年初は波乱の幕開け復旧には時間必要
2019年は1月3日に、対円通貨ペアに絡んだと見られる円買いが急伸し、数分の間に105円台を割り込む、いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」が発生。103円台のクォートもあったと噂されるほど、波乱の幕開けとなりました。前月号でも、チャートの位置は良くない旨を指摘することができ、様子見を示唆できたのは上出来でした。
ドルと円に関して、金利差はそう簡単に縮小しないため潜在的なドル買い圧力は根強いはずですが、3日の値動きで相場は完全に壊れてしまい、復旧するにはしばらくの時間が必要ですね。では、年明け初分析の前にまず、今回のチャート修正です。
2018年の安値M以降、細かく押しを入れながら上昇した波動でしたが、年初のクラッシュでこれまでの押し目は一掃されたため、前月までRとしていた高値をNに入れ替え、1月安値をOとします。またQ-Rmidは意味を成さないため削除し、J-Mmidを再度太く強調しレジスタンスとなったため色を青に変更。一度は割り込んだものの、現時点ではサポートとなるI-Jmidをオレンジ色で復活させました。では早速、週足から分析して参ります。
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