トレードはギャンブル的に考えろ。上がるか下がるか当てようとするのは素人。玄人は1勝9敗でもトータルでの黒字を目指す。
こんにちは!
元経理マン、心理カウンセラートレーダーたかしです。
「トレードはギャンブル的に考えろ」というタイトルです。
「トレードはギャンブルじゃない!資産運用だ!」という人もいますよね?
麻雀もポーカーも、ジャンル的にはギャンブルに入るとは思いますが、実力ある人が勝てるゲームという意味では、ギャンブルではないと言えるかと思います。
ポーカーの世界大会では、決勝のテーブルには、実力ある人たちがいつも揃うそうです。
私は、麻雀屋さんを経営している会社の経理をやっていた経験もあります。
フリー麻雀のお店で、従業員もお金を賭けて麻雀をします。
麻雀は4人でやるゲームです。
例えば、お客さんが3人しかいなければ、従業員が1人入ってゲームします。
負けた分は給料から引かれて、勝った分は給料に上乗せされます。
そういう給与計算もやっていました。
麻雀弱い人は、給料以上に負けて借金になります。とても厳しい世界です。
実力ある人は、毎月安定して勝ちます。実力ない人は毎月安定して負けます。
実力ある人でも、1日単位で負けることはあります。しかし、1ヶ月で見ればトータルで必ず勝ちます。
完全に実力の世界です。
相場も世界も同じです。完全に実力の世界です。
まったくの初心者でも1トレード勝てることはあるでしょう。1日勝ち切ってプラスで終わる日もあるでしょう。
「こうやっていけば勝てるんだ」と思うかもしれませんが、実力なければ、トータルで100%負けます。
トータルで考えれば、実力ない人は100%負けますから、勝つか負けるかわからないという意味のギャンブルとは言えない。
しかし、今回のタイトル「トレードはギャンブル的に考えろ」」というのは、どんなに実力ある人でも、勝ったり負けたりするのを前提で考えるということです。
雀聖(麻雀の神様)と呼ばれた、阿佐田哲也さんの本から、ギャンブルの話を紹介します。引用は青文字。
「阿佐田哲也勝負語録」さいふうめい著
ここにサイコロがあるとする。丁か、半か、答えは二つだ。
次の目は丁かな、半かな、どっちだろう、そう考えるのは例外なく素人だ。
素人は次の目を当てようとする。
これはトレードにも言えるでしょう。
上がるかな、下がるかな、どっちだろう、そう考えるのは例外なく素人だ。
素人は上がるか下がるか当てようとする。
玄人は、極端に言えば、1勝9敗でも勝つように張る。
トータルでの黒字を目指すのである。
トレードで勝つ人も同じです。
トータルの黒字を目指す。1回1回の勝負にこだわらずに、トータルで黒字になるのを見ている。
トータルで黒字にするために大事なことは、型(フォーム)です。
フォームというのは、これだけをきちんと守っていれば、いつも6分4分で有利な条件を自分のものにできる、そう自分が信じることができるもの、それをいうんだな。
トレードでフォームというのは、手法や売買ルールです。
4連敗しても、その手法や売買ルールを守れば、トータルで勝てるものです。
プロは、6分4分のうち、4分の不利が現れたときも平気なんだ。
4分はわるくても、6分は必ずいいはずだ、と確信しているんだね。
王選手かてヒットは3本に1本や。そのフォームを大事にしとりゃ、3割打てるんや。
今、当りが出とらんいうてフォームを変えたらいかん。
大事なのはヒットやない。フォームや。
プロならそう考えるんや。
トレードでずっと勝てない人のはまっているパターンは、ひとつの手法を学んだとしても、それを続けることが出来ない。
連敗したら、「これは使えない」と次の手法を探しにいく。
これでは永遠に勝てません。勝てない人の多くはこのパターンじゃないでしょうか?
大事なのは、ヒット(利食い)が出なくても、その手法や売買ルールを崩さないことです。
下記は、私のトレードを勉強して練習している方のトレード日誌の一部です。今後会員ブログで詳しく紹介する予定です。
私の手法でも、5連敗なんて平気であります。
連敗すると、疑心暗鬼になるのもわかります。
それでも、フォームを崩さずに続けていくこと。大事なことは勝ち負けや連敗ではない。手法や売買ルールを守ることです。
>大事なのはヒットやない。フォームや。
>プロならそう考えるんや。
そして、最終的にはトータルでプラスになるんです。
損切りルールもしっかり守って、負けるところは負けでいいんです。
負けることがあっても、連敗することがあっても、フォームを崩さない(手法や売買ルールを守る)ことで、結局は勝つんだという体験・経験することが大事です。
こういう経験を積んでいくと、連敗しても疑心暗鬼はなくなり、トータルでどうせ勝てるんだと確信に変わります。
>プロは、6分4分のうち、4分の不利が現れたときも平気なんだ。
>4分はわるくても、6分は必ずいいはずだ、と確信しているんだね。
この方は、次に11連敗しています。
しかし、抵抗なくサクサク損切りが出来ています。
そして、結局はトータルプラスになりました。
こういう総括しています。
「一番いけないのは負けまくって損切りルールやシナリオを無視した感情任せの売買を続けること」
素晴らしい気付きですね。
言葉を変えると、
「一番いけないのは、負けまくって売買ルールを無視してしまうこと、つまりフォームを崩してしまうこと」
ということですよね。
「プロはフォームが最重要なんだ。
フォームというのはね、今日まで自分が、これを守ってきたからこそメシが食えてきた、そのどうしても守らなければならない核のことだな」
王の一本足打法は阿佐田哲也論を象徴しているのだ。
広島の白石監督が使った王攻略法の話。
王の打球はほとんどがライト方向なので、外野手を全員ライトに寄せたのである。
王は打ちにくい。しかし、流し打ちすれば、すべてヒットになる。
王ほどの選手なら当てて流す技術はあるので、簡単にヒットは稼げるはずだ。
ところが王は引っ張り続けた。
王の選択は一見損のようだが、そうではない。
あとで白石監督は次のようなことを語っている。
「流し打ちされて、ヒットを打たれてもかまわないと思った。
流し打ちをすればフォームが崩れる。一度乱れたフォームは修復するのに時間がかかる。
外野手の”王シフト”はフォームを崩すのが狙いでした。」
作戦に失敗したのは広島の方がである。
すごいレベルの高い話ですよね。
いかにフォームが大事か。目先のヒットはどうでもいいんですね。
トレードでも目先の勝ち負けはどうでもいいんですね。
ヒットが出なくても、フォームを崩さずにやり続けることが「勝ち」なんです。
それが、最終的に勝つ道なんですね。
FX攻略.comさんのところで撮影してきた動画2本目が公開されました。ありがとうございます。
リンク開きます↓
【動画】みんな勘違いしてない?相場は予想するものではないことをたかしキラキラさんが解説
こちらの動画にある、
エッジに張った時点で正しい(成功)と言える!
これは、フォーム「手法や売買ルール(優位性のあるもの)」を守ってやった時点で正しい(成功)ということです。
利食いになろうが損切りになろうが、結果はどうでもいいことです。
どんな手法や売買ルールでも、損切りになることは必ずあります。
1回1回は勝つか負けるかわかりません。どの目が出るかわからないギャンブルなわけです。
「トレードはギャンブル的に考えろ」
ギャンブルで勝つためには、1回1回予想して当てようとせずに、トータルでプラスにするように考えるということです。
>ここにサイコロがあるとする。丁か、半か、答えは二つだ。
>次の目は丁かな、半かな、どっちだろう、そう考えるのは例外なく素人だ。
>素人は次の目を当てようとする。
サイコロの目も、チャートの上げ下げも、当てられる人はいません。
出来ないことをやろうとしているのが素人なんです。
「相場は予想するもの」という思い込み(洗脳されている?)がある人だと、「なにをいってるんだ?」という話に聞こえるんじゃないでしょうか?
「相場は予想するもの」と思い込んでいる人は多くて、勝てるようになるためには、この思い込みが強い人ほど苦労するものです。
相場で勝つためには、予想するものどころか、予想してはいけないものです。
海外の有名な伝説のトレーダー集団タートルズでも、そういう話があります。
カリスマトレーダーと言われるリチャード・デニスが、人を集めてトレードを教えたんですが、予想するものだと思い込みが強い人は、首尾一貫したトレードが出来なかったという。
首尾一貫したトレードというのは、フォームを崩さずにやり続けることですね。
1回1回予想すると、勝っても負けてもルール通り続けることが大変になるんです。
先月頂いたメッセージです。
ユーロドル売りシナリオで1回目は私も損切りになりました。
しかし、2回目もエントリー条件が揃ってエントリーして利食いになり、トータルでプラスになりました。
上記の方は、2回目見送ってしまったのは、1回目の損切りが影響しているんでしょうね。
私の会員ブログで勉強しているので、1回1回の結果はどうでもいい、確率論で考えるなど、理屈はわかっているんですよね。
しかし、行動が出来ない状態です。これは、練習と体験を積んでいくことしかないかなと思います。
私も最初から出来たわけじゃないです。
↓こちらは、私の過去の勉強ノートです。同じユーロドルですね。売りの条件が揃ったのに売りエントリー出来なかったんです。
前回のトレードを引きずっているのが見えます。
ルール通りできなかったら、なぜできなかったのか?勉強ノートに書いて、客観的に見たり、自己対話は大事だと思います。
自分自身を教育していく。
ルールを確認して、過去の検証結果を見直したり、また検証やり直したりして、「腑に落ちる」という段階まで持っていくことで、出来るようになる。
最初の方で紹介したこの方もそうですね。
負けまくっても、その手法やルール(フォーム)をやり続ければ、トントンになるなとか、経験や体験を積むことで、「腑に落ちる」という段階に進めると思います。
勝てる手法(優位性のある手法)を教わっても、それを知っただけでは勝てるようにはならないのが相場の難しさでもあります。
練習上達法は、理解するものではなく、体験するもの
by林輝太郎
今回のまとめ。
「トレードはギャンブル的に考えろ」ということで、1回1回の結果はランダムで予想はできない、ギャンブルと言える。
>ここにサイコロがあるとする。丁か、半か、答えは二つだ。
>次の目は丁かな、半かな、どっちだろう、そう考えるのは例外なく素人だ。
>素人は次の目を当てようとする。
1回1回予想するのは素人。
誰にも当てられない。
それでも勝つためには、連敗しても負け越しても、トータルで黒字を目指す。
トータルで黒字を目指すには、フォームが大事。
1回1回の勝ち負けよりも、フォームを崩さないことが重要。
>大事なのはヒットやない。フォームや。
>プロならそう考えるんや。
>プロは、6分4分のうち、4分の不利が現れたときも平気なんだ。
>4分はわるくても、6分は必ずいいはずだ、と確信しているんだね。
そして、負けても連敗しても、結局はトータルで勝てると確信までいくためには、練習や検証して体験していくこと。
Is it OK?