大手企業為替担当Dakarさんに仲値公示トレードを聞いてきた!
FX攻略.com編集部が、大手輸出企業の外国為替チームで十数年のキャリアを持つDakarさんにお話を伺ってきました。GogoJungleで販売中の「1点集中!FXの仲値公示の時間に圧倒的優位性を確保してトレードする方法」という教材についてググッと迫ります! 仲値公示トレードについて知りたいという方は、ぜひご一読ください。
仲値のスペシャリストに聞いた!「そもそも仲値って何ですか?」
蛯沢(FX攻略.com編集部) 今回は、DakarさんがGogoJungleで出品されている「1点集中!FXの仲値公示の時間に圧倒的優位性を確保してトレードする方法」(以下、仲値公示FX戦略)について伺いたいと思います。その前に、まずは「仲値って何ですか?」という、基本的な部分から知りたい人もいらっしゃると思いますので、その概要解説からお願いします。
1点集中!FXの仲値公示の時間に圧倒的優位性を確保してトレードする方法
https://www.gogojungle.co.jp/tools/ebooks/13739
Dakar 仲値とは、TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)といって、銀行がその日に顧客と為替取引をする際の基準レートのことです。そのレートを朝9時55分に決定し、10時ごろに発表します。このことから、10時の仲値公示に向けて、ドル円が上昇することが多い傾向があります。この傾向を利用して、ドル円を買いでトレードするというのが、仲値公示トレードです。
では、なぜ仲値公示の時間に向けて、ドル円が上昇することが多いかというと、一番のポイントはボリューム(出来高)です。簡単に言うと、銀行がドルを用意するために膨大な金額のドル買いを行って、それがチャートを動かしてしまう、というわけです。この上昇しやすいという傾向は、言うなれば優位性であり、トレーダー目線で見ると、すごく使えるんです。単純なルールに則ってトレードし続ければ、プラスが積み上がっていきます。だからぼくは、この仲値公示トレードを推しているわけです。
蛯沢 仲値の基本が分かりました。では、より具体的に、何時くらいからドル円を買えば良いんでしょう?
Dakar それは相場によりますので、コレというパターン化はできません。あくまでも、相場に応じて考えることが大事なんです。ですから、7時から持ちっぱなしが良いときもあるし、9時半からが良いときもあります。
蛯沢 一般的に仲値公示トレードというと、9時半くらいから10時に向けてトレードするというイメージがあったのですが、どうやら違いそうですね。
Dakar 9時半くらいから10時だけというのは、ちょっと戦略の幅が狭いですね。少なくともぼくは7時から12時まで見ます。
蛯沢 えっ、7時から12時まで?
Dakar ぼくは7時から12時くらいまでの時間を、仲値公示トレードの対象と考えるのが良いと思っています。
蛯沢 そうなんですか!
Dakar 先ほどおっしゃられたように、9時過ぎから10時に向けてドル円の上昇を狙うというのが、仲値公示トレードだという風潮があります。でも、それって仲値トレードの半分しかやっていないんです。どういうことかと言うと、輸出企業は10時以降に円を買います。その円買いによってドル円が下降していく動きというのが、仲値公示近辺でのチャートを作るもう一つの要素となるんです。つまり、10時に向けての上昇トレンドを取って、さらに10時過ぎの下降トレンドを取ることもできる。稼ぎが倍になるんですよ。
蛯沢 なるほど、確かに上昇と下降で二度おいしいことになります。これって、あまり知られていないですよね。
Dakar そうした詳細を仲値公示FX戦略にまとめています。
1年の中でも、チャンスの濃淡がある
蛯沢 では続いて、仲値公示FX戦略の商品ページに記載された解説に基づいて質問していきたいと思います。気になるキーワードとして、「カレンダー要因」というのがあります。こちらの解説をお願いします。
Dakar 1年が約250営業日あるとして、それぞれが一日たりとも同じ条件であることはありません。1年は12か月あって、その1か月は月初、月中、月末と分けられます。さらに1週間は、月曜日から金曜日。そして、ゴトー日という5、10がつく日もあるし、法人の決算月が多い3月、9月、12月というのもある。このようないろいろな条件がある中で、例えば決算月の3月1日が月曜日だとすると、ぼくは仲値公示トレードのロットを上げる、といった考え方をします。要するに、この日に取引をしたいとか、この日までに取引を済ましておきたいとか、連休で取引がたまってしまっている…といった日に、ロットを上げるわけです。
蛯沢 1年の中でも、チャンスの濃淡がある、ということですね。
Dakar あくまでもぼくの主観ですが、そういう戦略が成り立つと考えています。カレンダーを見て、この日は○だ、×だと、前もって分かるわけです。
蛯沢 あらかじめ計画が立てられるんですね。
Dakar そういうことです。仲値公示FX戦略は、未来のカレンダーをぼくが作っているんじゃなくて、その作業をご自身でやりましょうというものです。ざっくり言うと、○をつける項目が羅列してあって、それが何個になったらトレードしましょうという内容です。
蛯沢 プラス要素を加点していって、何ポイント以上ならトレードOK、みたいな感じでしょうか。
Dakar そんなイメージですね。例えば、○の一つがゴトー日ですし、そういった○のチェック項目を揃えています。
蛯沢 面白そうですね。ということは、仲値公示FX戦略を買えば、永久に計画を立てられるわけですか!
Dakar その通りです。そして仲値公示FX戦略は勝率が高いので、単純にやっていくだけで勝てます。
蛯沢 ちなみに、そのカレンダー要因というのは、どのように作ったんですか?
Dakar 仕事で10年以上、為替レートを見てきましたし、そもそも仲値をつり上げている張本人のひとりですから(笑)。何となく仲値の特徴が頭にあって、それを整理して形にしたんです。
蛯沢 十数年の経験、知見が蓄積されたカレンダーということですね。では次に、「機関投資家の一日のスケジュール」というキーワードは、どういうことでしょうか?
Dakar 機関投資家の担当者からすると、ボリュームが大きい取引って、かなり緊張感を持ってやるものなので、出社してからできるだけ早いうちにこなしたいんです。なので、一般的には午前中にやることが多いと思います。例えば、ぼくがまさにそうですが、朝一に会議があって、それが終わった9時半とか10時とか、そういう時間帯に行うことが多くなります。銀行も似たようなもので、為替取り扱い部署が朝に会議した後、9時半とか10時になって、そこで取引をすることが多いようです。それなので、9時、10時、11時というのは、注目すべき時間だと言えます。ちなみに、日本の会社は10時ジャストとか、10時半ジャストとか、時間ちょうどの取引が多いので、そこに注目してみてください。
蛯沢 「東京時間のドル円の値動きを生み出す主役たち」というのは?
Dakar 主役たる会社の一つが、保険会社ですね。例えば、GW前のゴトー日に、ドル円がすごく上がったというようなことがあった場合は、保険会社の取引が多いんです。なぜかというと、GWに海外旅行に行く人が保険に入るタイミングが3月、4月に多くて、それを一気にさばいたのがGW前、というわけなんです。旅行の簡易保険ですね。あるいは、12月、1月にドル円が上がる要因の一つが、ガス会社の取引です。なぜかというと、法人も個人も、その時期に暖房を使い始めるからです。秋口はそうではなかったのに、急に寒くなってきてガスストーブなどを使うようになると、LPG(液化天然ガス)を海外から買わなきゃいけませんよね。その取引の際に、米ドルで支払わなければならないので、ガス会社は米ドルを買う。だから上がる、というわけです。
知らないとできないけど、知っていれば誰でも取り組めます
蛯沢 仲値公示トレードにあたり、注意すべきことはありますか?
Dakar 銀行の取引、実需の取引以上に、ボリュームが出ていると思われる取引があるかないかについて、チェックしておく必要があります。例えば、日本時間の深夜にFRBのパウエル議長が何か話しましたとか、刺激のある材料が出ました、といった流れからの東京時間は、ぼくはあまりやらないです。
蛯沢 普段とは明らかに違うときは、注意が必要ということですね。
Dakar 雇用統計も注意が必要です。例えば2日の金曜日に雇用統計があって、週明け5日が月曜日だとすると、これをゴトー日だと喜んでやっちゃうのはいけないです。仮に金曜日の発表で失業者が増加していたことがわかったのであれば、ドル円は下方向になりますよね。その流れを受けているときに、盲目的に買い戦略は採れません。
蛯沢 ゴトー日といっても、さまざまなゴトー日がある、ということですね。ちなみに、この仲値公示FX戦略は勝率の高さが長所だということですが、だいたいどれくらいでしょうか?
Dakar 数字で言うと、7割くらいだと思います。
蛯沢 それはDakarさんならではの数字ですか? それとも購入者も同様の数字を狙えますか?
Dakar 勝率の報告はもらっていないので何とも言えないところですが、上手くいきましたという報告は複数もらっています。逆に、上手くいっていないという声はないですね。
蛯沢 それだけ良い教材ってことですね。では、商品解説ページには書いていないけど、ここがポイントになるよ、という事柄はありますか?
Dakar 意外に知られていないのが、仲値って「円相場に特徴が出る」ということです。よく「ドル円が上がる」といわれますが、ぼくの感覚では「円相場に一定の法則に基づいた動きが見いだせる」という言い方になります。つまり、仲値公示FX戦略はドル円だけでなく、クロス円全部でも使えるということです。ドル円は米ドルと日本円のレート、ユーロ円はユーロと日本円のレートですよね。欧州と取引が多い会社は、仲値の時間にユーロと円を交換するわけですから、ユーロ円の動向に関係してくるんです。
蛯沢 言われてみれば、そうですね。なぜか仲値=ドル円のチャンスとイメージしていました。
Dakar そういう人が多いですよね。タイムリーな話題でいうと今、日系の会社が英国の工場を閉鎖して、欧州へ移りますよという動きになっています。そうすると、ポンドの取引が減ってくる。これは去年くらいから言われてきたことで、実際に年明けからポンド円が動かなくなっています。それなので、最近はポンド円に力を入れない方が良いし、一方でユーロ円には期待できるかなと思っています。
蛯沢 ドル円だけ見ているんじゃ、もったいないんですね。もっとチャンスはあるよと。
Dakar そうですね。
蛯沢 個人的に「奥さんにレクチャーしてあげて、代わりにトレードしてもらうのも一つの手です」と記載されている点が気になります。実際に私が、為替をあまり知らない妻に教えて、トレードを代行してもらうことは可能でしょうか?
Dakar できると思いますよ。仲値公示FX戦略の内容は、知らないとできないけど、知っていれば誰でも取り組めます。それが最大のポイントとも言えます。自分でカレンダーに○をつける作業をやってもらい、条件を満たした日にトレードするだけです。そのトレードを奥さんに任せるというのは、難しいことではないと思います。とはいえ、当日の地合いを見てからじゃないと判断できないポイントもありまして、その判断自体は蛯沢さんがやっても良いかもしれません。
蛯沢 それなら非現実的ってわけではなさそうです。我が家の明るい未来が見えてきました(笑)。では改めて、仲値公示FX戦略に興味を持ってくれた方へメッセージをお願いします。
Dakar 10時の仲値公示という時間が決まっていますから、一定のルーティーンで、計画的にトレードができます。なので、特定の時間だけピンポイントで、教科書通りに、機械的にトレードしたい、という人にお勧めだと言えます。この戦略を持っていれば、高い勝率に頼りながら、お金を増やすことができます。さらに実需取引の勉強ができますから、東京時間のドル円の動きに興味がわくと思いますし、その上で自分の戦略を広げることもできます。そのような内容を計64ページに、濃密にまとめていますから、期待いただいて良いと思います!
蛯沢 仲値を十数年見続けてきたプロフェッショナルの経験、知見がまとまっているわけですからね。ぜひ我が家にも導入すべく、妻に相談してみます。本日はありがとうございました。
よろしいですか?